第十八共徳丸 正面 写真
以下の気仙沼の写真は、いずれも2012年5月5日(土)に当ブログ管理人が撮影した写真です。
上の「津波で陸上に打ち上げられた船の画像」は、「第18共徳丸(だいじゅうはちきょうとくまる)」の写真です。
後方に見える「つっかえ棒」で支えられていて、現在も倒れる事無く立っています。
第十八共徳丸を撮影した時間が夕暮れ時で、周囲が荒野と化している事もあり、まるで宇宙戦艦ヤマトの1シーンを彷彿とさせます。
第十八共徳丸とは?
福島県の大型漁船
第18共徳丸は大型の漁船で、詳細は以下の通りです。
- 船種 :巻き網漁船
- 全長 :約60メートル
- 総トン数:330トン
- 総重量 :500~800トン
- 所有会社:儀助(ぎすけ)漁業
- 会社住所:福島県いわき市
第18共徳丸は東日本大震災による津波の凄まじさを物語る象徴として知られています。
海への移動は困難
第十八共徳丸は気仙沼の海岸線から500メートルの位置に打ち上げられています。
しかし周囲には、既に電柱や送電線が引かれていて、海まで移動するには高額な費用が掛かります。
その為、第十八共徳丸の所有会社の「儀助漁業」は、費用面から再利用を断念しています。
気仙沼市は「第十八共徳丸を復興記念公園のモニュメントにする」との考えから、第十八共徳丸は現在も解体・撤去されずに保存されています。
第十八共徳丸 周辺 内陸側 写真
上の第18共徳丸(だいじゅうはちきょうとくまる)を撮った位置で、右90度ぐらいカメラの方向を変えて撮った写真です。第十八共徳丸の周囲はこんな感じです。
大半の建物は津波により消失
座礁(と言うより陸に打ち上げられていますが)した第18共徳丸の周辺一体は、元々は「コンビニ、飲食店、病院、工場」などが建っていました。
女性「しかし津波によって、大半の建物が基礎部分を残して消失しています。」
基礎部分周辺には、スプーンなどの食器や、お人形と言った当時を偲ばせる品物が沢山散らばっていました(´;ω;`)
第十八共徳丸 船底 写真
船の反対側に回りこんで、第18共徳丸の中央付近で撮った写真です。
第18共徳丸(だいじゅうはちきょうとくまる)の中央下には、瓦礫を集めて作った台の上に沢山のお花とお供え物が供えられていて、私もここで亡くなられた方の冥福を祈りました。
船体の周囲には柵やKEEP OUT(立ち入り禁止)のロープ等は無いので、この様に船の真下に行ったり、船体を直接触る事も出来ます。
船底に車輪?
お供え物の位置から数十メートル右側の写真です。第18共徳丸の船首下になります。
第十八共徳丸の下には、車輪(タイヤ)が付いています。
しかし第18共徳丸は当然ながら、ふしぎの海のナディアに出てくる「万能戦車グラタン」の様な水陸両用車では有りません。
一見、第18共徳丸の船底に車輪が付いている様に見えますが、実際は自動車(乗用車?)が第18共徳丸の下敷きになって潰れています。
車に乗っていた方が、無事なら良いのですが・・・
第十八共徳丸 周辺 海側(道路側)
お供え物と潰れた車の位置から、後ろに下がって撮った写真です。
やはりこちらも津波により基礎部分を残して住宅が無くなっています。
気仙沼は津波による死者も多く、休日になると県外から数多くの人が立ち寄り、第18共徳丸(だいじゅうはちきょうとくまる)をバックに写真撮影したり、手を合わせて拝んだりしています。
写真左に映っている路駐(路上駐車)している車は、全て県外ナンバーの自動車です。
第18共徳丸 場所 住所 位置 地図
第十八共徳丸 きょうとくまる 場所 地図 所在地 位置 住所 行き方ですが、第十八共徳丸が陸に乗り上げた場所は、上の地図のAの場所で、住所は「宮城県 気仙沼市 中みなと町」です。
倒壊した「JR大船渡線(おおふなとせん) 鹿折唐桑(ししおりからくわ)」駅前の県道210号線と県道34号線が交差する場所に、第18共徳丸は被災当時の姿のままで残されています。
気仙沼市の市街地に打ち上げられていた第18共徳丸は、2013年(平成25年)9月から解体工事が行われ、同年10月24日に撤去が完了しました。
従って、現在は残っていません。
路駐で駐車違反になる事は?
共徳丸(きょうとくまる)の周囲には、駐車場が有りません。
東日本大震災直後は、第十八共徳丸の前で路上駐車や車の往来を無視した観光客が問題になっていました。
婦警「その度に、パトカーと警察が来ていました。」
今はゴールデンウィーク中の土曜日でも人はまばらで、船の周囲にパトカーや警官は居ませんでした。
宮城県気仙沼に家族旅行
ゴールデンウィークの2012年5月5日(土)~6日(日)の2日間、東日本大震災で被災した宮城県に家族で旅行に行きました。
これらの写真は、その際に撮影しています。
土日は、株もFXも出来ないので、丁度良いタイミングでした。
「被災地に行き写真を撮るなんて不謹慎」と思う方もいると思います。
しかし、こう言った大災害を自分自身の目で確かめ、その記録を後世に残していく事は重要だと思います。
被災地を応援
当ブログ管理人の家族は、東日本大震災で被災した方に少額ながら義援金を寄付しています。
ですから今回の旅行も
女性「宮城県のホテル、土産物店、復興商店街などにお金を落として復興に協力しよう!」
男性「なるほど。」
という復興の応援の趣旨が有ります(`・ω・´)
当ブログ管理人の家族は首都圏に住んでいるので、楽天トラベルで安いビジネスホテルを予約しました。
そして、自動車で最初の目的地「宮城県 気仙沼」に向かいました。
共徳丸の次は、奇跡の一本松に向かいました。