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量的緩和政策とは? 意味
量的緩和政策(りょうてきかんわせいさく)とは、中央銀行の金融政策の一つです。
量的金融緩和政策(りょうてききんゆうかんわせいさく)とも呼ばれています。
量的緩和政策は、どんな金融政策?
量的緩和政策(Quantitative easing、QE)は、金利の引き下げでは無く、中央銀行の当座預金残高量、つまり「世の中に出回るお金の量」を増やす事によって金融緩和を行う金融政策です。
過去に3回(QE1、QE2、QE3)実施されています。
量的緩和政策は、どんな時に実行される?
量的緩和政策(QE1、QE2、QE3)は、これ以上、金利の引き下げが出来ない場合に実行されます。
一般的に中央銀行は、政策金利を上下させて物価や景気をコントロールしています。しかし「ゼロ金利政策」の状態では、もはや金利を引き下げる事が出来ません。
政策金利を引き下げる余地が無い状況で、市場への資金供給を増やして景気を回復させたい場合に、量的緩和が実施されます。
量的緩和 メリット デメリット
量的緩和 メリット 利点
量的緩和を実施すると、マーケットに大量の資金が流れ込むので、株価の上昇に繋がります。
また、通貨安になるので、自国の製品の輸出増に繋がります。
量的緩和 デメリット 欠点
量的緩和を実施すると、株価だけでなく商品価格も上がるうえ、通貨安になるので、インフレやバブルが起きやすくなります。
米国で以前実施された量的緩和政策
- QE1(2008年11月~2010年3月)
- QE2(2010年8月~2011年6月)
の場合、マーケットや新興国に大量の資金が流れ込み、原油・貴金属・穀物などの商品価格を押し上げました。
その結果、新興国のインフレやバブルを招く事になりました。
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