特設注意市場銘柄とは? 意味
「特設注意市場銘柄」とは、東証や大証などの証券取引所が、内部管理体制などに重大な問題がある企業で有る事を投資家に知らせる為に指定する区分です。
特設注意市場銘柄は、「虚偽記載を行うなどして上場廃止のおそれが生じたものの上場廃止には至らず、かつ、社内の管理体制や情報開示と言った内部管理体制等について改善の必要性が高い」と認められた場合に指定されます。
特設注意市場銘柄に指定されている期間中も、株の売買は通常通り可能です。
以下、大阪証券取引所のサイトからの引用です。
特設注意市場銘柄制度
大阪証券取引所では,有価証券報告書等の「虚偽記載」,財務公認会計士等の「不適正意見」等,上場契約違反又はその他公益又は投資者保護により,上場廃止のおそれが生じたものの,審査の結果,影響が重大であるとはいえないと認められ,上場廃止に至らない場合であって,かつ,内部管理体制等について改善を求める必要性が高いと認めるときは,当該銘柄を「特設注意市場銘柄」に指定し,その理由とともに公表する事により投資者に周知します。
特設注意市場銘柄への指定
上場会社が,有価証券報告書等の「虚偽記載」,財務公認会計士等の「不適正意見」等,上場契約違反又はその他公益又は投資者保護により,上場廃止のおそれが生じたものの,審査の結果,影響が重大であるとはいえないと認められ,上場廃止に至らない場合であって,かつ,内部管理体制等について改善を求める必要性が高いと認められる時には,当該上場会社が発行者である上場株券等を特設注意市場銘柄に指定します。
特設注意市場銘柄からの指定解除
特設注意市場銘柄に指定された銘柄は,次の場合に指定解除を受けます。
- 内部管理体制確認書の内容等に照らして,内部管理体制等に特段の問題があると認められない場合
引用ここまで。
特設注意市場銘柄 指定解除方法
「特設注意市場銘柄」からの指定を解除するには、内部管理体制の状況等について記載した「内部管理体制確認書」を、指定から1年を経過する毎に取引所に提出します。
そして、取引所から内部管理体制などに問題が無いと認められれば、特設注意銘柄の指定から解除されます。
指定が3年間解除されない場合、上場廃止に
内部管理体制確認書の提出を速やかに行わない場合や、提出した内部管理体制確認書に問題があると認められた場合、内部管理体制確認書を1年後に取引所に再び提出する必要が有ります。
内部管理体制確認書の提出を3回行った時点で、依然として内部管理体制等に問題があると取引所が認めた場合は、上場廃止が決定し、整理銘柄となります。
特設注意市場指定銘柄・指定解除銘柄を知る方法は?
特設注意市に割り当てられた銘柄・指定解除された銘柄は
- 東証の特設注意市場銘柄指定履歴
- 大阪証券取引所(ジャスダックスタンダード)の特設注意市場銘柄一覧
で確認出来ます。
特設注意市場 指定銘柄
特設注意市場銘柄に指定された銘柄として、以下の銘柄が挙げられます。
市場 | 証券コード | 会社名 | 特設注意市場銘柄指定日 | 指定解除日/上場廃止日 |
---|---|---|---|---|
東証一部 | 7733 | オリンパス株式会社 | 2012年(平成24年)1月21日(土) |
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