円キャリートレードとは? 意味
円キャリートレード(円借り取引)とは、低金利の日本円で資金を借り入れ、それを高金利の通貨に変え、株・為替・商品・債券と言った様々な金融商品で運用して利益を得る事を指します。
円キャリートレードの例
円キャリートレードの例として、低金利の日本円で資金を借り入れ、以前は政策金利が5%以上あった米ドル アメリカドル USD、6%以上あった豪ドル オーストラリアドル AUD、7%を上回っていたNZドル ニュージーランドドル NZDと言った高金利通貨に換えて運用する例が挙げられます。
円キャリートレードの仕組み
円キャリートレードで利益を得るためには、借り入れた資金の金利よりも運用益の利回りの方が上回る必要が有ります。
サブプライムショックやリーマンショック以前は、日本の金利は米ドル等に比べ非常に低かったので、比較的容易に実現する事が可能でした。
最近は米ドル アメリカドル USDの金利が円金利並みに下がっている事から、ドルキャリートレード(ドル借り取引)も行われています。
円キャリートレードは、誰か行っているの?
海外のヘッジファンド
円キャリートレード(円借り取引)を行っているのは主に海外のヘッジファンドです。
ヘッジファンドはまず、運用するためのお金を日本の短期金融市場などから調達します。その方が海外で資金を調達するよりも、金利が安く済むからです。
日本の個人投資家
日本のキモノトレーダーやミセスワタナベと言った個人投資家も円キャリー取引(円借り取引)に参加しています。
個人が行っている円キャリー取引(円借り取引)として、FX 外国為替証拠金取引が有ります。
FXは、個人が少ない元手にレバレッジを効かせて多額の外貨を売買し、金利差に応じた差益(スワップポイント)を稼ぐことが可能で、大きな円安圧力となっています。
(関連記事)
コメント