「以下、以内」と「未満」の違い
以下とは? 以内とは?
「以下、以内」と言う言葉は、どちらもその数(10以下なら10)を含みます。
従って「以下」と「以内」は同じ意味です。
未満とは? 下回るとは?
「未満」は「満たない(下回る)」と言う意味なので、その数を含みません。
従って「未満」と「下回る」は同じ意味です。
なお「10を下回らない」の場合は
「・・・15,14,13,12,11,10」となり、10を含みます。
「以上」と「超」の違い
以上とは?
「以上」も「以下」と同様、その数を含みます。
超とは? 上回るとは?
「超」は「超える(超過する、越える、越す、上回る)」と言う意味なので、その数を含みません。
従って「超」と「上回る」は同じ意味です。
なお「20を超過しない(上回らない)」の場合は
「20、19,18,17,16,15,14・・・」となり、20を含みます。
「以上、以下、以内、未満、超」の簡単な覚え方
このページを読んで理解しても暫くすると
女性「え~と、どっちがどっちだっけ?」
と分からなくなる場合が有るので、簡単な覚え方を書いておきます。
「以(い)」がつく場合は、その数字は含まれる。
上記さえ覚えれば、違いが分からなくなる事は無いと思います。
女性「ただし、以外だけは例外ですよ。」
「以上、未満」の一例
年齢の場合
年齢の区切りは、出生した日を0と数えます。
- 0歳=生まれた時。
- 0歳(1歳未満)=1回目の誕生日の前日まで。
- 満1歳(1歳以上)=1回目の誕生日が来たら。
例えば1月1日に生まれた場合、1歳以上(満1歳)となるのは翌年の1月1日になります。
2歳以下は、3歳の誕生日の前日までになります。
FX口座開設が可能な年齢
FXの口座開設ページには大抵
「FX口座開設は、20歳以上の方が対象となります。」
「20歳未満の方は、FX口座開設出来ません。」
と言った事が書いてあります。
この場合、FXは満20歳から取引が可能と言う事になります。
FXキャンペーン 条件
現金がタダ同然で貰える場合も有るFX キャンペーンの説明には
- 初回10万円以上入金
- 1万通貨以上のお取引
と言った事が書いてあります。
この場合、10万円丁度入金して、1万通貨取引すればキャンペーン対象となり、現金が貰える訳です。
時間の場合
「1時間以内」の場合、0分00秒から60分00秒までの間となります。60分01秒はオーバーです。
「1時間未満」は、0分00秒から59分59秒までとなります。
「3分以内」の場合、0分00秒から3分00秒までの間となります。3分01秒はオーバーです。
「3分未満」は、0分00秒から2分59秒までとなります。
「以下、以上」が分かり図らい理由
本来、「以下、以内、未満」もしくは「以上、超(超える)」の意味の違いは、小学校の算数や、中学校で数学の勉強をキチンと学んだ方は容易に分かるはずです。
しかし、我々は大学生や社会人と言った大人になっても
と分からなくなる場合が有ります。
「以下、以上」の意味が分かり図らい理由ですが、これは数学と国語で意味が違うからだと個人的に思います。
数学の場合「以下、以上」は、その数を含みます。
上記の様な場合は、数学的な「その数を含む」解釈でOKです。
しかし国語の教科書、雑誌、映画、漫画などでは、「以下 → 未満(下回る)」や、「以上 → 超(上回る)」と言った意味で使う場合が多々有ります。
例えば「期待以上、期待以下」や「想像以上、想像以下」と言った言葉は、「期待通り」や「想像通り」の時には使いません。
この区別の違いが、「以下、以上」の意味を分かり図らくしている理由では無いでしょうか?(^_^;)
以前とは? 以後とは? 以降とは?
「以前、以後、以降」も、法律用語ではその数を含みます。ですから「2014年以前」や「2014年以後・以降」の場合は、法律上は2014年を含みます。
ただ、日常的な用法の場合、「以前」は法律上と違いその数を含まず、「以後、以降」は法律上と同様その数を含むのが一般的です。
以前の解釈の違い
法律用語の場合
20以前
20,19,18,17,16,15,14・・・
20以後(20以降)
20,21,22,23,24,25,26・・・
日常的な用法の場合
20以前
19,18,17,16,15,14,13・・・
20以後(20以降)
20,21,22,23,24,25,26・・・
例えば日常的な用法の場合、「明治以前」「2014年以前」「○○以前のバージョン」と言った場合、明治時代、2014年、○○を除いて、その前を指します。
何だか「簡単な覚え方」が役に立たなくなる様な事を書いてしまいました(;^ω^)
覚えられる自信が無い方は、この記事をブックマークに追加する事をお奨めします。
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