不動産開発の「ランドコム株式会社(東証2部上場:8948)」が、民事再生法の適用を申請しました。負債総額は309億円です。
民事再生法の適用申請は、簡単に言えば倒産(潰れた)と言う事です。
以下、帝国データバンクのサイトからの引用です。
ランドコム株式会社 民事再生法の適用を申請 負債309億8900万円
東証2部上場の不動産業者、ランドコム(株)(資本金9億7955万2705円、横浜市西区みなとみらい2-2-1、代表青木俊実氏、従業員50名)は、9月29日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。
ランドコムは1999年(平成11年)1月に設立、翌年よりマンション開発事業を本格スタート。2005年9月に名証セントレックスへ株式を上場、2007 年12月に東証2部へ上場した新興不動産業者で、近年は神奈川県、東京都を中心にオフィスビル開発やファンド向け物件を扱う不動産流動化事業を主力に展開。
このほか、戸建てや「ランドコム」ブランドのマンション分譲、用地販売、賃貸、また外国人向けにリゾート型コンドミニアムの販売も手がけ不動産ブームに乗って業績を伸ばし、2005年12月期に約73億1000万円だった年売上高は、2007年12月期には約278億8900万円に伸長していた。
しかし、用地や建設資材の高騰で販売価格が上昇したことや、景況感悪化によるユーザーの買い控えなどから、分譲マンションの販売が思うように進まず在庫が増加していたうえ、主力の流動化事業もサブプライム問題の影響から急激に落ち込むなどしたことで資金繰りは悪化。
さらに、今年5月には社債の償還が不能となっていたほか、その後も取引先への支払いが遅延するなど警戒感が高まっていた。
従業員解雇などのリストラも奏功せず自主再建を断念、今回の措置となった。申請時の負債は約309億8900万円。
引用ここまで。
今年に入ってから、とにかく急激に不動産会社が倒産しています。
分譲マンション購入のメイン層と思われる20~30代が、労働環境の悪化、相次ぐリストラ、日雇い派遣の横行でほぼ壊滅状態と化しているので無理も無いですが・・・
なお、今年に入って上場企業の倒産は、(株)プロデュース(ジャスダック、9月民事再生法、新潟)に次いで20社目となります。