昨日からニュースで報道されているので、ご存知の方も多いと思いますが、本日2010/09/28 火曜日、消費者金融大手「武富士」が会社更生法申請の適用を申請しました。簡単に言うと破綻(倒産)です。
以下、帝国データバンクのサイトからの抜粋です。
目次(タップで各項目へ)2010/09/28(火)消費者金融 東証1部上場 株式会社武富士 会社更生法の適用を申請 負債4336億800万円
消費者金融大手4社の1角、(株)武富士(資本金304億7790万円、新宿区西新宿8-15-1、代表吉田純一氏、従業員2103名)は、9月28日に東京地裁へ会社更生法の適用を申請した。
武富士は、1968年(昭和43年)6月設立の消費者金融業者。創業者の武井保雄氏の経営手腕のもと、順調に業容を拡大。96年8月には株式を店頭公開し98年には東証1部に指定替えになった。
この間、95年に投入した無人契約機「¥enむすび」により利用者数が増加、長らく消費者金融業界のトップ企業として君臨し、2002年3月期には融資残高約1兆7667億円、年収入高約4232億4600万円を計上していた。
しかし、2003年12月には、代表取締役会長(当時)の武井保雄氏が「ジャーナリスト盗聴事件」で逮捕される事態が発生し、同氏が会長職を辞任する事態に発展。本業面においても2004年3月期には営業貸付残高トップの地位をアコムに奪われたほか、延滞債権、不良債権の増加を背景に貸出先を絞り込んだことで、近年は店舗数、無人契約機台数ともに減少を余儀なくされていた。
加えて、日本貸金業協会が策定した自主規制ルールに基づき社内規定の整備を実施、貸出金上限金利の引き下げや総量規制の影響から、2008年3月期の年収入高は約2694億5200万円に落ち込んでいた。
翌2009年3月期においても貸金業法の完全施行を控え、与信基準の厳格化を図るほか、店舗の統廃合を実施した結果、営業貸付残高は8615億円(前期比27.9%減少)にまで減少、年収入高約1854億4300万円に対し、利息返還損失引当金を大幅に積み増したことで約2157億4000万円の経常損失を余儀なくされていた。
負債は2010年6月末時点で約4336億800万円。但し、過払い金返還請求の状況によっては膨らむ可能性がある。
引用ここまで。
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武富士が会社更生手続開始を申請、過払い債権は1~2兆円に
武富士に関しては、昨日から「8564 武富士が会社更生法の適用申請へ」と言ったニュースが伝えられていたので、武富士は昨日から監理ポスト入りし、監理銘柄になっていました。
昨日は、東証一部 業種別株価指数で「その他金融業」が値下がり率トップになっていて、同業のアコムやプロミスと言った銘柄の株価が大幅安になっていました。
武富士は昨日は売買再開後に売り注文が殺到し、値が付かずに終了しましたが、本日は大引けに比例配分でストップ安水準の116円で値が付きました。
上の画像は「ジェイコム20億男 BNF氏」も使っている楽天証券の「Market Speed マーケットスピード(通称マケスピ)」で表示した、武富士の板情報です。
BNF ジェイコム男 資産 手法 2ch
板情報を見ると、ストップ安の116円に、かなりの売りが残っているので、明日も武富士の株価は下落する可能性が高いです。
武富士は28日、東京地裁に会社更生法の適用を申請したため、東証は28日、武富士株を10月29日付で上場廃止にすると発表しました。
武富士株は10月28日まで、整理銘柄として売買されます。
武富士でお金を借りた事のある方は、過払い金の請求はお早めに
今日、私が見た株式番組では、90%の方が過払い金返還の請求の対象になるとの事なので、以前、武富士でお金を借りた事のある方は、早めに過払い金の請求の申請を行う事をお勧めします。
現在までに請求をしていない、潜在的な過払い債権は約1~2兆円に上るとの事ですが、会社更生法の適用を申請すると、利息制限法の上限を超える「グレーゾーン金利」による過払い請求がカットされる可能性が高いので、まだ過払い金の請求をしていない200万人を超えるとみられる借り手にとっては不利益となる可能性が高いです。