以下、読売新聞より引用。
米連邦準備制度理事会(FRB)は29日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、主要政策金利であるフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を0・5%引き下げて年1・0%にする事を全会一致で決め、即日実施した。
欧州中央銀行(ECB)も11月6日の次回理事会で利下げに踏み切るとみられている。
市場では、日本銀行が31日の金融政策決定会合で、国際的な政策協調を視野にどのような金融緩和策を打ち出すかに注目が集まっている。
FF金利の年1・0%は、2004年6月以来4年4か月ぶりで過去最低の水準となる。FRBは今月8日、欧州の主要中央銀行と協調して政策金利を2%から1・5%に引き下げたばかりだが、追加利下げによって、金融危機の影響が実体経済に波及するのを食い止めたい考えだ。
FRBはFOMC後に発表した声明で、個人消費の落ち込みや世界経済の減速による輸出低迷を指摘し、「経済活動は著しく減速している」と厳しい認識を示した。その上で、「持続的な経済成長と物価安定に向けて必要に応じて行動する」として、さらなる利下げも辞さない方針を示した。
FRBは、公定歩合も0・5%引き下げて年1・25%とすることも決めた。
低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」問題が表面化した昨年9月以来、FRBのFF金利の引き下げは9回となり、下げ幅は合計で4・25%となった。
次回のFOMCは12月16日に開かれる。
会合後の声明では、「成長の下振れリスクは残る」として、今後も必要な措置を取ると表明し、0%台という米国で前例のない超低金利策に踏み込む可能性も示唆し、米国では前例のない「ゼロ金利政策」への移行も辞さない構えを示しています。
ゼロ金利となると、下手すると日本の方が金利が高くなってしまうのでFXの場合、米ドル/円のロングでスワップを支払う事になるかも知れません。
こうなるとキャリートレードの巻き戻しで急激な円高ドル安になり、逆に世界が混乱する可能性もある様な気がします。