2011年8月1日より、取引所取引のFXのくりっく365で「人民元(中国元)/円(CNY/JPY)」が新規上場しました。
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人民元/円ロング マイナススワップ
ところが、人民元/円(CNY/JPY)の通貨ペアは、買いでもスワップポイントがマイナスになる「マイナススワップ」の現象が度々発生しています。
以下、GMOクリック証券 くりっく365 スワップポイントカレンダーからの引用です。
GMOクリック証券 くりっく365 2011年 CNY/JPY スワップポイントカレンダー
取引日 売Swap 買Swap 付与日数 8月1日(月) 519 -519 1 8月2日(火) 428 -428 1 8月3日(水) -213 213 3 8月4日(木) -444 444 1 8月5日(金) 506 -506 1 8月6日(土) 0 8月7日(日) 0 8月8日(月) -567 567 1 8月9日(火) 679 -679 1 8月10日(水) 601 -601 3 8月11日(木) 340 -340 1 8月12日(金) 600 -600 1
引用ここまで。
8月3日、4日、8日は、人民元/円(CNY/JPY)の買い(人民元/円 ロング)で「プラススワップ」となっています。
ところが、その他の日は「マイナススワップ」となっており、くりっく365の人民元/円のスワップポイントは、プラスマイナスが入り乱れる状態になっています。
くりっく365 人民元/円 CNY/JPY マイナススワップ 理由
ところで何故、くりっく365の人民元/円(CNY/JPY)をロングした際に「マイナススワップ」となる場合があるかについて原因を解説します。
中国人民元/円におけるスワップポイントは、中国の経済成長を背景とした需給の偏りや、銀行間外国為替市場における需給関係等の影響を受けるため、金利差をそのまま反映せず、受け取りと支払いが逆になる事が有ります。
さらに、前回のくりっく365 人民元 円 中国元 円 CNY JPY スプレッド スワップポイントという記事でも少し触れましたが、くりっく365の人民元(中国元)/円は、NDF(ノン・デリバラブル・フォワード)という、バーチャルな通貨の先物取引を使っているので、ドルやユーロなどに比べると流動性が低いです。
その為、人民元/円のロングの建て玉が多ければマイナススワップが付き、逆にショートの建て玉が多ければプラススワップが付いてしまいます。
つまり、人民元/円の需給によって、スワップポイントがプラスになったりマイナスになったりする「スワップ逆転現象」が起こっている様です。
マイナス金利は、ドル円等のメジャー通貨でも発生する場合も
「買いスワップポイントがマイナス、売りスワップポイントがプラス」となる「スワップポイント逆転現象」は人民元/円(CNY/JPY)だけ起こる訳では有りません。
ドル円(USD/JPY)、ユーロ円(EUR/JPY)、ポンド円(GBP/JPY)、カナダドル円(CAD/JPY)と言ったメジャー通貨ペアでも流動性が低下した場合、需給によっては逆転現象が起こる場合が有ります。
一例として、2011年3月13日に発生した東日本大震災の影響で、多くのFX業者のロングとショートのスワップポイントが逆転するという現象が起きています。
スワップポイント スワップ金利 逆転 ドル円 スワップマイナス 理由 なぜ
東日本大震災の時は、多くの投資家が急激な円買いを行った事で需給が極端に円買いに偏り、円売り外貨買いでスワップ金利がマイナスになるという逆転現象が発生しました。
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