2008年12月12日、米ビッグスリー(ゼネラル・モーターズ、フォード・モーター、クライスラー)の救済決裂で米ドルが急落しました。
以下、時事通信の引用です。
12日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は米上院で米ビッグスリー(3大自動車大手メーカー)救済法案に関する協議が決裂したのを受けてドル売り・円買いが進行し、一時13年4カ月ぶり安値の1ドル=88円10銭に急落した。
午後5時現在は89円58―61銭と前日(午後5時、92円 51―54銭)比2円93銭のドル安・円高。ドル円は朝方から91円台で推移したが、昼すぎに協議決裂が伝わると、ドル売り・円買いが一気に進んだ。午後には10月24日に海外市場で付けた今年の安値である90円87銭を割り込み、88円近辺までずるずると下落歩調をたどった。
市場では「決裂はまさにサプライズ」(米系銀行)との声が聞かれた。介入によるドル安是正の観測については「火元の米経済情勢が収まらなければ、効果は期待出来ない。米政策立案者・当局者も相場急変を容認しているわけにはいかないので、12日に市場安定化に向けた何らかの策を打ち出してくるだろう」(同)と期待する見方があった。
ただ、米欧当局者の間ではクリスマスを前にした時期をなるだけ平穏に過ごしたいとの雰囲気も強まるため、「高い確率で成果が見込まれない限り、協調しての為替介入には消極的となりそうだ」(同)とみられるという。また「円高進行が嫌気され、日経平均株価が6000円台にまで下げるようなら、当局によるドル買い・円売り介入も警戒される」(英系銀行)との声もあった。「米市場で株価が急落する可能性もあり、ドル安リスクは大きい」(同)という。
ユーロは対円で下落。午後5時現在は1ユーロ=119円09―13銭(前日午後5時、121円35―39銭)。対ドルでは上昇し、1.3295―1.3298ドル(同、1.3116―1.3119ドル)
引用ここまで。
私もドル/円が89円割れる所を、NYダウ ナスダック 為替レートリアルタイム 自動更新で見ていました。
FXでは外貨預金の様に、自己資金と同額(レバレッジ1倍)の取引も出来るので、FXをやられている方は今はあまり無理な取引はしない方がいい様です。
仮に、ゼネラルモーターズ GM フォードモーター クライスラー 米ビッグスリー 破綻した場合、全米で1年間に250万人が失業するという見方もあるそうです。
急激に円高が進行してますが、日本経済も決して良いとは言えないし、日本の財務省による為替介入の話も出ているので、これからFXを始める方にとっては、今の円高はむしろチャンスかも知れません。