以下、毎日新聞より引用。
欧州中央銀行(ECB)は6日、定例理事会を開き、ドイツやフランスなどユーロ圏15カ国の最重要政策金利を現行の年3.75%から0.5%引き下げ、年3.25%とする事を決めた。英イングランド銀行(BOE)も6日の金融政策委員会で最重要政策金利を現行の年4.5%から1.5%と異例の大幅利下げを決め、年3.0%とした。スイスとチェコも政策金利をそれぞれ0.5%、0.75%引き下げた。
世界的に深刻化した金融危機が実体経済にも波及し、欧州でも景気後退色が強まっているため、利下げで景気下支えを図る狙い。ECBとBOEはいずれも10月8日、米連邦準備制度理事会(FRB)と協調して0.5%利下げしており、1カ月間で2回の利下げに踏み切った。
FRBは先月29日にも政策金利を0.5%引き下げて年1%、日銀も同31日に政策金利を0.2%引き下げて年0.3%としており、世界的な不況懸念が高まる中、日米欧の中央銀行が利下げで足並みをそろえた形だ。
BOEの利下げ幅は81年以来の大きさで、金利水準は1955年以来、ほぼ半世紀ぶりの低さとなった。BOEは声明で大幅利下げの理由を「国内外の経済活動の見通しが著しく悪化した」と説明した。ECBの金利は約2年ぶりの低水準。
ユーロ圏は今年4~6月期の実質成長率が前期比0.7%減(年率換算)と99年のユーロ導入後で初のマイナス成長に転落。英国も7~9月期の実質成長率が前期比2.1%減(同)と92年以来、16年ぶりのマイナス成長に陥った。
ECBのトリシェ総裁は先週の講演で、今回の理事会での追加利下げを示唆していた。ECBは今年7月、インフレ沈静化を狙って利上げしたが、その後の原油価格の急落などでインフレ圧力が弱まったと判断し、連続利下げを決めた。
英中央銀行(イングランド銀行)の政策金利1・5%の引き下げに続き、欧州中央銀行(ECB)でも0.5%の政策金利の引き下げです。
ECBのトリシェ総裁は、0.75%の引き下げも考えたと発表し、さらなる追加利下げの可能性も示唆している様です。