以下、ロイターより抜粋。
欧州中央銀行(ECB)は5日、主要政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げ1.50%とした。利下げは昨年10月以降5度目で、政策金利は最低水準となった。トリシェECB総裁は理事会後の会見で、追加利下げの可能性を排除しないと述べた。
ロイターが実施した調査では、78人のエコノミストのうち全員が利下げを予想し、大半の76人は50bpの利下げを予想していた。
ECBはまた、上限金利(限界貸出金利)と下限金利(中銀預金金利)についても50bp引き下げ、それぞれ2.50%、0.50%にすると発表した。トリシェ総裁は、追加利下げの可能性を排除出来ないとしたが、その時期や幅については明言を避けた。他の主要中銀に追随し債券買い入れに着手する可能性についてもコメントしなかった。
金利は底を打ったかとの質問に対し総裁は「これが到達し得る最も低いポイントかわれわれは事前に判断しなかった。今後の決定は、理事会での協議を通じて検討される事実・数値・判断に左右される」と述べた。
総裁は、この日の決定は「理事会の総意(コンセンサス)によるもの」とし、利下げ幅をめぐり意見が割れたことを示唆した。
引用ここまで。
ECBは金融危機が深刻化した昨年10月以降、今回を含めて合計2.75%の利下げを実施しており、ユーロ圏の急速な景気冷え込みに対処しています。