前々回の新日鉄 住金 合併 経営統合 理由 目的 株価 時期、前回のクリック証券 フォレックストレード 吸収合併 経営統合
に続く、合併ネタです。
写真左:大阪証券取引所(大証) 写真右:東京証券取引所(東証)
本日2011年03月10日、東京証券取引所と大阪証券取引所が経営統合に向けた協議を開始する事が明らかになりました。
東証の斉藤惇社長と大証の米田道生社長が月内にも会談し、協議入りで合意する見通しです。
東証と大証が経営統合する目的は?
東証と大証が何故、経営統合協議をするかですが、M&Aの理由として
東証 大証 経営統合 理由
- 東証は現物株、大証はデリバティブ(金融派生商品)取引に強く、相乗効果が期待出来る。
- 統合により、海外の取引所との競争で生き残りを目指す。
- 巨額のシステム投資の負担を軽減。
と言った理由が挙げられます。
統合すれば、「東証のアローヘッド arrowheadで、大証のデリバティブ取引を高速に処理したり、全ての板情報が見れる」なんて事も出来そうです。
個人的には、統合によって投資家に手数料の引き下げと言ったメリットが有れば良いと思うのですが(^_^;)
東証 大証 経営統合 時期 いつ?
経営統合の時期がいつになるかですが、東証と大証は2012年(平成24年)秋に統合する計画の様です。
統合が1年以上先と長いですが、その理由として、大証は株式を上場しているのに対し、東証は未上場なので、東証はまず4~5月から上場に向けた準備を進め、今秋をメドに上場を目指し、その後統合するという順序になっています。
東証と大証以外の国内取引所の統合は?
東証と大証以外にも、金や石油などの先物取引を扱う「東京工業品取引所」が、東証と大証の統合に加わる可能性が現在浮上しています。
また、今の所は経営統合に関するコメントは無いものの、国内には「名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所」などの取引所も有ります。
今後、これらの取引所も含めて経営統合する可能性も考えられます。