↓アイスランド・レイキャビク(Reykjavik)にある、国内銀行最大手のカウプシング銀行本社
アイスランド国有銀行のカウプシング銀行(Kaupthing bank)が、アイスランド経済の悪化で、2008年10月27日に債務不履行になりました。
円建て外債5百億円が事実上のデフォルト状態となっています。
以下、毎日新聞からの引用です。
アイスランド最大手で、経営危機から国有化されたカウプシング銀行は27日、期限を迎えていたサムライ債 円建て外債500億円の利払いを行わず、事実上デフォルト(債務不履行)状態になった。
一連の金融危機でのサムライ債のデフォルトは9月に破綻(はたん)した米証券大手リーマン・ブラザーズに次いで2件目だが、国有化された金融機関では極めて異例。
対象のサムライ債は同行が国有化前の06年10月に発行した3年物で表面利率年1.8%。今月20日の利払い日に利息を払えず、7日間の猶予期限の27日午後5時を過ぎても払い込まれなかった。事務代理人の三井住友銀行は27日、購入した機関投資家に利払いがなかったことを通知した。
同行はこの他にも10年と12年に償還期限を迎えるサムライ債を3本、総額280億円発行しており、これらもデフォルトする可能性がある。同行の債券は、低金利下の運用難に悩む日本の地域金融機関などに販売された可能性があり、影響が広がりそうだ。
同行は、世界的な金融危機で経営が悪化し、今月9日に国有化された。アイスランドはIMF(国際通貨基金)に最大21億ドル(1980億円)の緊急融資を受けることで暫定合意している。
引用ここまで。
アイスランド カウプシング銀行 破綻 デフォルト なぜ? 理由
漁業以外にこれと言った産業の無いアイスランドでは、金利の低い日本から資金をサムライ債で調達し、リスク商品で運用していました。
しかし、世界的な金融危機によりアイスランド経済が悪化、通貨クローナも暴落し、利払いが出来なくなった様です。