最近、ユーロ安が続いていて、10年ぶりに「1ユーロ=100円」を割る可能性すら出てきました。
上のチャート画像は店頭FX 相対FX取引のFX業者のセントラル短資FXの「クイックチャート・トレード」で表示したユーロ/円 日足チャートです。
「クイックチャート・トレード」は「移動平均線」「ボリンジャーバンド」を始めとした代表的な24種類のテクニカル分析が可能で、「フィボナッチ・リトレースメント」「相関チャート」と言った珍しい機能も搭載しています。
ユーロ安の傾向は以前から続いていましたが、特にここ最近は以下の理由で急激にユーロ/円が下落しています。
最近のユーロ/円 急落の原因
- 2011年9月6日、スイス中央銀行 スイスフラン売り 無制限介入表明により、スイスフランに代わって円が以前にも増してユーロからの逃避資金として買われやすくなった。
- 2011年9月9日、ギリシャがデフォルト(債務不履行)するという噂が市場で流れた。ギリシャ破綻 ギリシャデフォルト ギリシャ デモ ギリシャショック
- ギリシャがデフォルトすれば、同じユーロ圏のアイルランド、ポルトガルと言った他のPIIGS ピッグスの国々にもデフォルト懸念が広がる。
- 2011年9月15日、シュタルク欧州中央銀行(ECB)専務理事が、イタリア・スペイン国債の買い入れに対する抗議で辞任。
- 政府・日銀(日本銀行)による円売り/ユーロ買い介入が期待出来ない。
ユーロ円100円割れ、時期は?いつ?
ユーロ円がいつ100円以下になるか正確な時期は分かりませんが、これから四半期・上半期末に向けて、欧州の売上比率が高いソニー、キヤノンと言った日本の輸出企業による「ユーロ売り/円買い」の増加が見込まれています。
その為、9月中旬から下旬にかけて、さらに「ユーロ売り/円買い」の圧力が強まる事が予想されます。
従って早ければ2011年9月~10月中に、1ユーロ=100円切る可能性も考えれらます。
仮に9月、10月を乗り切っても、ギリシャ国債の大量償還が今年の年末(2011年12月)に117億ユーロ、来年の2012年3月に157億ユーロとなっており、いずれも巨額の償還なので、この時期がヤバそうです。
ユーロ円が史上最安値を割る可能性は?
↓フォーランドオンラインのDRV分析チャートで表示したユーロ円 月足チャートです。
ユーロ円の過去最安値は、2000年10月26日に記録した、1ユーロ=88.96円です。
もし、他のPIIGS ピッグスの国々にもデフォルト懸念が広がればヘタしたら、1ユーロ=90円台すら割れて、1ユーロ=88.96円の水準までユーロ/円が下落する可能性もゼロでは無いかも知れません((((;゚Д゚))))