今週の2010年7月20日 火曜日、テレビ東京の経済番組「ガイアの夜明け」で「世界マネー次の標的」という話を放送していました。(新聞のテレビ欄では「進む円高の裏側で」というタイトルになっています。)
主な内容はユーロ問題と金価格高騰で、ギリシャ問題に端を発したEUの問題がユーロ圏第4位の経済規模を誇るスペインにまで飛び火していると言った事について取り上げていました。
YouTubeなどでアップされている動画を探しましたが見つからなかったので、内容をざっと書いてみます。
PIMCO(ピムコ)独自レポート 炎の輪(The Ring of Fire)
上の画像は、世界最大の債券運用会社「PIMCO ピムコ」で運用のトップを勤める「ビル・グロス(ビル・グロース)氏(65歳)」が取材班に見せた「炎の輪(The Ring of Fire)」という独自レポートです。
余談ですが、火の輪(ひのわ)でも、火の海でもなく、炎の輪(ほのおのわ)です。
PIMCO(ピムコ)の資産運用先は世界各国が発行する国債で、ビルグロス氏の運用金額は1兆1000億ドル、日本円にして100兆円という日本の国家予算に匹敵する程の途方も無い金額を動かしています。
ビルグロース氏は誰より先に事実を掴み、そのリスクを徹底分析して危機に先回りして稼いでいます。
さて、炎の輪のレポートを見ると、いくつかの国が炎の輪で囲まれています。
これは、国家財政が危険領域に達しているとピムコが分析した国々です。
ビル・グロース氏は、このレポート「炎の輪(The Ring of Fire)」によってギリシャ国債暴落を事前に察知し、暴落4か月前に全て売り抜けています。
さらに炎の輪にはギリシャ(Greece)、スペイン(Spain)イタリア(Italy)、アイルランド(Ireland)と言ったPIIGS ピッグス諸国に混じって、なんと我らが日本が混ざっています。
日本\(^o^)/オワタ
次に危ないのはスペイン?
欧州の金融当局はギリシャ問題の火消しに躍起ですが、市場では「ギリシャの次に危ない国はどこだ」と標的探しが始まっています。
ピムコのビル・グロス氏は「次に危ないのはスペイン」と言っています。
スペインは、失業率が20%を超えていて、街のハローワークには失業者の列。家賃が払えず家を追い出される失業者の夫婦、違法な仕事を待ちわびる移民、仕事がないため自らの髪の毛を売り少しでも生活費を得ようとする人、挙句の果てには「自分の臓器を売ろう!」と呼びかける広告までもが出現しています(‘A`)
ユーロ圏第4位の経済規模を誇るスペインがこの状態では、ユーロがすぐに反転する見込みは低いかも知れません。
スペインショック スペイン中央銀行 貯蓄銀行カハスールを管理下に
日本もアメリカもダメなら、安全な通貨はどこ?
炎の輪を見る限り日本はもとより、USA(アメリカ)、UK(イギリス)もヤバそうです(‘A`)
一方、オーストラリア、フィンランド、デンマークと言った国はグリーンの●マークがついています。
よって今、我々に出来る事と言えば、「円高の今のうちに、手持ちの円を豪ドル オーストラリアドルと言った財政赤字の少ない国の通貨に換えておく」と言った事でしょうか。
ちなみに私は日本財政破綻に備えて、手持ちの円を少しずつ豪ドルや新興国の株に換え始めています。