PIIGSとは? 意味
↓オレンジ色の部分が「PIIGS(ピッグス)5カ国」
PIIGS ピッグスとは、財務的に脆弱な欧州5カ国の頭文字を並べた略語です。
具体的には、以下の5ヶ国の事を指します。
PIIGS 5カ国
- ポルトガル(Portugal)
- イタリア(Italy)
- アイルランド(Ireland)
- ギリシャ(Greece)
- スペイン(Spain)
2009年からイタリア追加
PIIGSは、以前はイタリア(Italy)を除く4ヶ国の頭文字を取ってPIGS(ピッグス)となっていましたが、2009年末頃からイタリアが加わってPIIGS(ピーグス)となりました。
ただし、記述はPIIGS(ピーグス、ピイグス)でも、読みは今でも「ピッグス」と呼ばれる事の方が多いです。
余談ですが、「ぴいぐす」を漢字変換すると、「ピイぐ酢」とか「ピイ具す」と言った感じで誤変換される事が多いので要注意です(^_^;)
PIIGS問題 市場へ与える影響・対策
世界市場への影響
PIIGS(ピッグス)問題はユーロの為替レートの急落を招くほか、PIIGS各国の国債が「グローバル・ソブリン(グロソブ)」を始めとする国内で販売されているファンドにも多数、組み入れられています。
従って、FX、外貨MMF、外貨預金などでユーロを保有していたり、グロソブを所有している方は、PIIGS問題に注意を払う必要が有ります。
FXへの影響
ユーロ円 EURJPY スワップポイント マイナス 逆転やユーロドル EURUSD スワップポイント マイナス 逆転など、ユーロ絡みのスワップポイント逆転現象が発生します。
PIIGS問題の今後
PIIGSの国々の財政状況は非常に悪化しているため、PIIGS各国が借金を返せるかどうか心配する投資家が増えています。
政府の債務不履行の懸念によって市場がパニックになった例としては、2009年11月のドバイショックが挙げられます。
ドバイショックでは、ドバイの政府系の投資持ち株会社ドバイ・ワールドが債権者に対して債務返済の繰り延べを発表したことによって、債務不履行の懸念が一気に高まり、ドル円が急激に1ドル=84円台の円高ドル安になりました。
PIGS = 豚(ブタ)
ちなみにPIGS(ピッグス、ピグス)は、英語で「豚(ブタ)の複数形」を意味する言葉です。
その為、イギリスの銀行バークレイズ傘下の証券部門バークレイズ・キャピタルでは、この5カ国の頭文字を取った「Piigs」が豚(Pigs)を連想させる侮蔑(ぶべつ)の言葉として禁句になっています。