前回の米国債 アメリカ国債 スタンダード・アンド・プアーズ S&P 格付け 引き下げに続く、久々の国債格下げニュースです。
2011年10月4日、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、イタリアの長期国債格付けを「Aa2」から3段階引き下げ、上から6番目の「A2」にしたと発表しました。
ムーディーズは、イタリア国債の格付け見通しをネガティブ(弱含み)に据え置いており、今後一段の格下げの可能性が有る事を示唆しています。
イタリア国債格下げでも、ユーロ円相場への影響は限定的
上のチャート画像は店頭FX 相対FX取引のFX業者のフォーランドフォレックス フォーランドオンラインのDRV分析チャート
で表示したユーロ円30分足チャートです。
ムーディーズは2011年9月17日に、イタリア国債を1カ月以内に格下げ方向で見直すと表明していたので、市場では今回の格下げはさほど意外感は無かった様です。
ただ、ムーディーズは、イタリア国債の格付けを「不透明感が長引けば、大幅に低い水準にする可能性もある」としているほか、「最上級のAaaより低い格付けの他の欧州諸国も、格下げとなる可能性がある」としているので、株やFXなどでロングポジションを持っている方は要注意です。FX ロング
ムーディーズが、イタリア国債を引き下げた理由は何故?
ムーディーズが、イタリア国債の格付けを何故引き下げかの理由として
イタリア長期国債 格付け引き下げ 理由
- 巨額の政府債務を抱えているイタリアは、欧州諸国の財政危機・金融危機で長期資金の調達が難しくなっている。
- イタリアは慢性的な低成長で、経済成長の下振れリスクが増大している。
- イタリアの政治、経済の先行き不透明感の増大で、政府の財政健全化目標の達成が困難になっている。
と言った事を、格付け引き下げの理由として挙げています。
個人的にはイタリアの首相が、いい加減な「ベルルスコーニ首相」のままでは、いつまで経っても事態は改善しない様な気がします(‘A`)