以下、時事通信より引用。
イングランド銀行(英中央銀行)は4日の金融政策委員会で、政策金利を1.0%引き下げ、年2.0%とすると発表した。政策金利は、57年ぶりに過去最低水準と並んだ。利下げは10月(0.5%)、11月(1.5%)に続き3カ月連続。減速が顕著な景気の下支えが狙いで、英金融当局の同国経済の先行きに対する強い危機感が鮮明になった。
英中銀は声明で「経済指標が一段と弱まり、景気降下のペースが増した。消費支出と企業投資は停滞し、住宅投資は減少し続けている」と指摘。消費者物価については「市場金利低下やポンド安が押し上げ要因となったが、その後、短期的な経済活動の低下見通しと商品価格のさらなる下落が相殺(そうさい)した」との見方を示した。
英国は欧州各国の中でも金融サービスの比重が大きく、金融危機による実体経済への影響が最も深刻とみられている。金融機関の貸し渋りも広がっており、英中銀は大幅な追加利下げが必要と判断した。
引用ここまで。
今回の1.0%の利下げは、11月に行った異例の大幅利下げイングランド銀行1.5% 利下げに続くものですが、現状では銀行の貸し渋りが広がるなど、利下げの効果がすぐに浸透することは期待出来ないため、専門家は、今後もさらに利下げが続くと見ている様です。
イギリスの政策金利は英中銀が創立された1694年以降、2.00%の水準を下回ったことはないので、今のイギリスの景気は相当悪い様です。
イギリスは、金融・サービス業のGDP(=国内総生産)に占める割合が33%と極めて高く、金融危機の影響が深刻となっています。
ただ、一部投資家は1.0%よりもさらに大幅な利下げを予想していたため、金利発表後のポンドは上昇しています。