増資の種類
企業が「増資による資金調達」を行う方法として、主に以下の3種類があります。
- 公募増資
- 株主割当増資
- 第三者割当増資
女性「上場企業が増資を行う際に使う方法は、公募増資が一般的です。」
公募増資とは?
公募増資(こうぼぞうし)とは「上場企業が新株発行により、資金調達を行う方法の一つ」です。
女性「資金調達を行う為に公募株(新株)を発行して、50名以上の一般投資家に売り出します。」
以下、日本取引所グループのサイトからの引用です。
公募増資(こうぼぞうし)
公募増資は、広く一般に株主を募集する新株式の発行形態で、時価を基準にした価格で新株式を発行する方法です。
この増資方法には、市場機能を通じて資金の適性配分が行われること、株主資本比率の向上など財務体質改善に対する即効性が期待できると言った特徴が有ります。
引用ここまで。
私募増資とは?
上場企業が適格機関投資家、又は50名未満の特定の投資家に対して私募株(新株)を発行する場合は「私募増資(しぼぞうし)」と呼ばれます。
(未満と以下の違いが分からない方は、以下の記事を参照して下さい。)
公募増資 メリット
公募増資は利点がある反面、欠点も有ります。
女性「公募増資は、企業側に長所が多いです。」
運営資金の調達
企業が資金を広く一般投資家から集められます。
女性「調達した資金で、新規事業や設備投資などが行えます。」
財務体質の改善
女性「企業の株主資本比率が向上し、財務体質が改善します。」
流動性及び株主の増加
女性「株式流通量が増加するので、流動性が増し、株主が増えます。」
株を安価で購入出来る
公募・私募増資で発行される新株の売出価格は、時価に比べて割安な値段で売り出される事が多いです。
女性「従って、投資家は安値で新株を入手出来ます。」
公募増資 デメリット
女性「公募増資は、既存株主には短所が多いです。」
株価下落の可能性
需給悪化懸念で、株価が大きく下落するケースが多いです。
女性「公募・私募増資以前から株を持っている既存株主は、損失を被ります。」
1株当たりの利益希薄化
増資を行うと、株式流通量が増加します。
女性「発行株式数の増加で、1株当たりの利益が希薄化(きはくか)します。」
公募増資 まとめ
短期的には株価に悪影響
女性「公募増資を行うと殆どの場合、株価が下落(注1)します。」
従って、既存株主にとって「公募増資」は短期的には・・
女性「プラス面よりも、マイナス面の方が多いです。」
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