ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)9日の米国株式相場は大幅続落。金融危機が米国を長期に及ぶ景気後退に陥れるとの懸念が強まったのを受け、午後に入ってから売りが殺到した。
ダウ工業株30種平均の終値は前日比678ドル91セント(7.33%)安の8579ドル19セントと7日続落し、約5年5カ月ぶりの安値となった。金融、エネルギー株が下げを主導した。この日のダウの下げ幅は過去3番目、下げ率は過去11番目の大きさだった。このところの連続下落の期間にダウの下げ率は20.9%に達しており、1年前の過去最高値からは39.4%下げている。
ナスダック総合指数は同95.21ポイント(5.47%)安の1645.12、S&P500種指数は同75.02ポイント(7.62%)安の909.92で引けた。
証券会社には、株式ポートフォリオから抜け出そうとする大小の顧客からの売り注文が殺到し、ムードはパニックの状態を通り越している、と市場関係者は指摘する。ある中堅規模の証券会社のトレーダーは、「今は押しつぶされそうな状況だ」と話した。
ダウ、S&P500とも10月に入ってからの下げ率が、1929年10月と1987年10月の暴落時に匹敵する規模に達している。
ダウ構成銘柄では、ゼネラル・モーターズ(NYSE:GM)が31%急落した。スタンダード&プアーズ(S&P)がGMとGMACの格付けを格下げの方向で見直すと発表し、売りに押された。
ダウ構成の金融株も安く、シティグループ(NYSE:C)は10.2%安、バンク・オブ・アメリカ(NYSE:BAC)は11.2%安。また、原油安を受け、石油大手エクソンモービル(NYSE:XOM)は11.7%安となった。
市場関係者の関心は今、週末にワシントンで開かれる7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に向けられている。世界的な金融危機に対応するため、何らかの追加的な協調措置が取られるかどうかに投資家は注目している。
NYダウ平均が終値で9000ドルを割れてしまいました。
自分は去年から日本の機械株やハイテク株を現物でホールドし続けているので大ダメージです。
現状では、国内も海外も今後の景気回復はなかなか難しそうです。
国内の労働環境は、日雇い派遣の横行やパワハラで、特に若年層が危機的状態になっていますが、他の国も案外同じ様な状態になっているのかも知れません。
特に韓国は酷い状況です。
個人的には若年層の雇用と生活が安定し、消費が伸びないと、根本的な景気回復にはつながらないような気がします。