前回のオリンパス問題 飛ばし 粉飾決算 オリンパスショック ストップ安に続く粉飾決算に関する記事です。
オリンパス(東証1部 証券コード:7733)と、大王製紙(東証1部 証券コード:3880)の2社は、20011年9月中間連結決算について、金融商品取引法に定めた提出期限の14日までに公表出来ない見込みになったと発表しました。
オリンパスは1,000億円近い有価証券投資に関する損失計上の先送り、大王製紙は「井川意高 前会長」によって約106億円の巨額資金借り入れ問題を起こした事が発覚した事により、決算公表が遅れています。
これに伴い東京証券取引所は、決算公表の遅れを理由に、2011年11月10日付でオリンパスと大王製紙の2社を監理銘柄に指定しました。
オリンパス 大王製紙 監理銘柄になると、どうなる?
監理銘柄(監理ポスト)とは、取引所が上場廃止の恐れがある事を投資家に知らせるために証券取引所が指定します。
監理銘柄でも株の売買は通常通り可能です。
また、監理銘柄になっても、日本経済新聞社から特に発表が無い限り、日経平均株価の構成銘柄から外される事も有りません。
監理銘柄に指定された場合、1カ月以内に決算を発表すれば監理銘柄を解除され、一般銘柄に戻りますが、決算の発表が出来なかったり、上場廃止基準に該当するという判断が下れば、今度は「整理銘柄 整理ポスト」に移されます。
オリンパスと大王製紙の場合、2011年12月14日までに決算に伴う四半期報告書を金融当局に提出できなかったり、上場廃止基準に該当すれば、整理ポストとなります。
整理ポスト とは?
整理ポスト(整理銘柄)は、上場廃止が決定した銘柄に指定される区分で、投資家に上場廃止を知らせ、投資者が整理売買を行うことができる様にする理由で設けられています。
整理ポストに割り当てられても、現物取引は通常通り可能ですが、1ヵ月後に上場廃止になります。上場廃止となった場合、売買は出来なくなり、株券はほとんど価値が無くなります。
株はFXよりも、突然紙屑になる可能性が高いので、意外とリスクが高いです。
監理銘柄・整理ポストに指定された銘柄を知る方法は?
監理銘柄(監理ポスト)・整理ポストに割り当てられた銘柄は東証の監理・整理銘柄指定状況や大阪証券取引所(ジャスダックスタンダード)の監理銘柄一覧で確認出来ます。
なお「管理銘柄、 管理ポスト」と表記するのは間違いで、正しくは「監理銘柄、監理ポスト」になります。