整理ポスト(整理銘柄)とは、上場廃止が決定した銘柄に指定される区分です。
整理ポストは投資家に上場廃止を知らせ、投資者が整理売買を行うことができる様にする理由で設けられています。
整理ポスト(整理銘柄)に指定された株は、どうなる?
整理ポスト(整理銘柄)に割り当てられた株は殆どの場合、株価は最終的に1円ぐらいまで下がります。そして、割り当てから1ヵ月後に上場廃止になります。
上場廃止となった場合、株の売買は出来なくなり、株券はほとんど価値が無くなります。
最近の例では、日本航空が経営破綻(倒産)して公的管理下に置かれ、国有化されました。
国有化に伴い、日本航空株は100%減資して無価値になっています。
JAL 日本航空 日航 上場廃止 100%減資 最終売買 終値1円
上の画像は、株で200億円以上儲けた「ジェイコム20億男 BNF氏」も使っている楽天証券の「Market Speed マーケットスピード(通称マケスピ)」で表示した、日本航空の最終売買の板情報ですが、終値は1円です。
BNF氏 ジェイコム男 資産 手法 2ch マンション 取引ツール
現在、日本航空の事業を引き継いだ新会社の株式を持っているのは、新会社の設立に必要な資金の提供と引き換えに株式を受け取った企業再生支援機構や金融機関なので今後、日本航空 再上場するとしても以前の日本航空株は復活しません。
つまり、経営破綻前に取引されていた日本航空の株式は、全て紙くずになっています。
整理ポスト(整理銘柄)に指定された株の売買は可能?
整理ポスト(整理銘柄)に割り当てられても、割り当てから1ヵ月の間は、株式の現物取引の売買と信用取引の決済は可能です。
ただし、整理ポストに指定された銘柄は、新規信用取引の建玉は出来ません。
従って、新規に「信用売り(カラ売り)を仕掛けて儲ける」と言った事や「信用買いで、1円で買って2円で売る」と言った事は出来ません。
なお、整理ポスト(整理銘柄)に指定された直後は大量の処分売りが出るので、数日間は取引時間中に売買が出来ない事が多いです。
整理ポスト(整理銘柄)に指定された銘柄を知る方法は?
整理ポスト(整理銘柄)に割り当てられた銘柄は東証の監理・整理銘柄指定状況や大阪証券取引所(ジャスダックスタンダード)の監理銘柄一覧で確認出来ます。