スペイン銀行(中央銀行)が22日、貯蓄銀行カハスールを管理下においたことで、欧州の銀行システムの破綻懸念が強まり、ユーロは一時、円に対して2001年11月以来の安値を付け、大幅な円高ユーロ安になっています。
現在、米ドル円が最大89.25円まで下落し、ユーロ円は108.80円、ユーロドルは1.2176、豪ドル円は72.03円まで下落しています。
PIIGS ピッグス5カ国の1つであるスペインはユーロ圏で4位、世界で9位の経済大国で、ギリシャよりも経済規模がはるかに大きく、「ギリシャショック」に続いて、今度は「スペインショック」の様相を呈しています。
上のチャート画像はFX業者大手の外為どっとコムのリッチアプリ版「stage chart」で表示したユーロ円30分足チャートです。
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「stage chart」は12通貨ペア、24種類のテクニカルチャートを搭載していて、リッチアプリ版はチャートを始めとした様々な情報をタブで即座に切り替えられるので、小さいモニタでも使い勝手の良いツールです。
ちなみに為替レートのリアルタイムはサイバーエージェントFX「外貨ex」や外為オンラインのサイトでも見れます(リンク先の少し下に為替レートの一覧があります)
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外為どっとコム 速報メールサービス カハスール銀行 情報
なお、今回の「スペイン中央銀行による貯蓄銀行カハスールを管理下に置く処置」に関しては、2010年5月25日 AM3:00時点に配信された外為どっとコム 速報メールサービスの内容によると
【市況】欧州債券、スペインの信用不安を背景に上昇10/05/25
24日の欧州金融債券市場の主要国債相場は上昇(利回りは低下)。序盤は、週末にスペイン中央銀行が貯蓄銀行カハスールを管理下に置いた事から、スペインの財政を悪くするとの憶測によってユーロ圏の信用不安が強まり、安全資産としての国債へ買いが集まった。
となっています。
上のメールの内容は
「スペインの財政を悪くするとの憶測によってユーロ圏の信用不安が強まり」
という下りが少々分かりづらいですね(^_^;)
様は、スペインの中央銀行が同国の銀行を救済するため公的管理下においたことで、「スペインの財政負担が増加する」との憶測から、欧州への信用不安が高まり、ユーロが売られています。
スペイン中央銀行(スペイン語)
カハスール銀行(スペイン語)
スペインは不動産バブルの崩壊で、不良債権が拡大
スペインの貯蓄銀行は、国内不動産バブルの崩壊で不良債権が拡大しています。
スペイン国内の不動産バブルに関しては、円キャリートレード 円借り取引の動画の3分42秒あたりから短時間ですが解説しています。
動画を見ると分かりますが、まんま「アメリカの住宅バブルのスペイン版」と言った感じです(‘A`)