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ブッシュ大統領 米金融機関 公的資金注入 表明

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ブッシュ米大統領は10日、金融危機の打開に向けた緊急声明を発表し、金融安定化法は「金融機関の株式を取得して公的資金を注入するなど、あらゆる手段が可能だ」と述べ、金融機関への公的資金の直接注入を積極的に検討する考えを正式表明した。

ただ、市場の焦点は注入の具体策に移っており、10日のニューヨーク株式市場の反応は薄かった。

ブッシュ大統領は、「金融機関は資本不足に陥って十分な融資が出来ず、国民は借り入れに苦しんでいる」と述べ、金融機関の資本増強を迅速に行うことが重要との認識を示した。さらに、「財務省は出来るだけ早く、最も効果的な手法を実行する」と指摘し、検討作業が大詰めの段階に有る事を明らかにした。

世界で株価が急落するなど、金融危機が深刻化している現状については、「不安が不安を呼んでいる。将来の不確実性や恐怖という(心理的な)面が大きい」と指摘、「米国は豊富な人材や資源を持ち繁栄している」と国民に落ち着いた対応を求めた。

ブッシュ大統領はこのほか、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融市場への潤沢な資金供給や、市場での不正な価格操作の摘発、預金者や住宅ローンの借り手保護の拡充などの取り組みを挙げ、各国と協調して危機の打開に当たるとの考えを強調した。

ポールソン米財務長官は8日の記者会見で、3日に成立した金融安定化法に基づき、金融機関に公的資金を注入する可能性を示唆していた。早ければ今月中に行われるとみられている。

先月、9月30日に金融安定化法案が否決した時は、NY株式市場はNYダウ -777.68ドル暴落し過去最大の下げを記録しました。

一般的に考えれば、公的資金注入によって株価は上昇するはずです。
しかしNY株式市場の終値は、128ドル安の8451ドルと安値で引けました。

何故なのか考えてみました。

アメリカの銀行に公的資金を注入すれば、確かに銀行は落ち着きます。
ただし注入する公的資金は、当然アメリカ国民の税金となって今後長期に渡り負担しなければなりません。
それを返すまでは景気が大きく上向くことは無いと思います。

サブプライムバブルがはじけてしまった今、バブル前の正常な状態に戻ると言う事は、バブル前の不況時に戻ると言うことです。
1990年代のアメリカは大不況でしたが、その頃にまで戻ってしまうのかもしれません。