日本時間2012年4月13日午前7時39分、北朝鮮は人工衛星打ち上げと称して予告していた長距離弾道ミサイル発射実験を実施しました。
北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は、人工衛星「光明星3号(クワンミョンソン3号)」を乗せ打ち上げたロケットは軌道に乗らなかったと伝え、発射は失敗だったと発表しました。
衛星打ち上げ失敗 発表 理由
北朝鮮は、1998年8月に光明星1号、2009年4月に光明星2号を打ち上げたものの、どちらも軌道進入に失敗していますが、何れも成功したと発表しているので、今回の光明星3号(写真上)の打ち上げの失敗を認めたのは異例です。
今回の光明星3号の場合、前例と違い、大々的に外国の専門家や新聞記者などの取材陣を招待した中で弾道ミサイルを発射して失敗し、既に世界中のメディアで失敗について報道されています。
よって北朝鮮が「打ち上げは成功した」と主張した場合、国際的な笑い物になるだろうとの判断から失敗を認めたと推測されています。
テポドン2号、発射からわずか1分30秒で空中分解
米国や韓国メディアなどによると、弾道ミサイルは発射から約90秒間飛行したものの、高度約120キロ付近で爆発して三つに分解、ミサイルの残骸は20余りの破片に分離して、平沢(ピョンテク)と群山(クンサン)西側100-150キロ地点の公海上に墜落したと発表しています。
なお、北米航空宇宙防衛司令部(North American Aerospace Defense Command、NORAD)によると、北朝鮮が今回発射したのは長距離弾道ミサイル「テポドン(大浦洞、Taepodong)2号」だったとの事です。
弾道ミサイルと人工衛星のロケットは基本的に技術は同じで、大きな違いは有りません。
核弾頭を搭載可能な米本土に届くICBM(長距離弾道ミサイル)「テポドン2号」を完成させれば、米国から体制保障と大型経済支援を獲得する対米交渉ができると踏んでいただけに、今回の「テポドン2号」打ち上げの失敗は北朝鮮にとって大きな痛手です。
今回、テポドン2号発射にかかった費用は8億5000万ドル。1ドル=81円で日本円に換算すると688億5000万円となります。NYダウ ナスダック 為替レート リアルタイム 自動更新 表示
これは、北朝鮮住民の1年分の食糧不足分を購入できる金額です。
北朝鮮 弾道ミサイル 発射失敗 理由
北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射失敗について、現時点では具体的な原因は不明ですが、技術的なトラブルや機器故障、気象条件の悪さなどが原因と考えられています。
米国防総省当局者はABCテレビに、「爆発したのはミサイルの第2段が点火するタイミングだった」と指摘しています
また、韓国内では「何らかの原因で1段目と2段目の分離の際にトラブルが起きた可能性がある」との見方が出ています。
さらに気象条件に関しても、13日午前7時39分の天気は雨が降る直前で湿度が96%と高く、電子装備と電気装置に誤作動が発生した可能性も有ります。
これらの情報から判断すると、弾道ミサイルの発射失敗は、以下の原因が考えられます。
北朝鮮 弾道ミサイル 発射失敗 原因 まとめ
- 天候が良くない状態でミサイル発射を強行
- ミサイルの第2段目に不具合があり、点火時に爆破
- ミサイルの1段目と2段目の分離に失敗
北朝鮮では今後、「科学者、技術者たちが打ち上げ失敗の原因を究明する」としています。
Jアラート作動せず
米軍は早期警戒衛星や海上配備のレーダー網などで、人工衛星と称する北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射を即座に探知。米当局者はメディアを通じ、いち早く「失敗」との見方を伝えました。
この直後、韓国政府も弾道ミサイル発射を発表しています。
しかし、日本政府の官邸対策室は8時3分、「発射を確認していない」と緊急情報ネットワークEm-Net(エムネット)を通じて発表し、全国瞬時警報システム(Jアラート)を使用しませんでした。
Jアラートを使用しなかったのは、弾道ミサイルが日本のレーダーにかかるまで飛ばずに爆発・四散したのが理由の様です。
飛んで来なきゃ、自衛隊のミサイル防衛(MD)システムによる察知やPAC3で迎撃のしようが有りません。
それにしても、こんなショボい技術だったら「制御不能で平壌に落ちて自爆」とか、下手したら「ソウル、東京、大阪に落ちる」なんて事も有りそうです((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
コメント
失敗の原因は未熟な技術力以外に
サボタージュがあったと考えられますね。
つまり『善の枢軸国』による破壊工作です。
北朝鮮にとっての『善の枢軸国』とは
中国、ロシア、イランなどを指しますが。
と、思ってるんだけど!
傍観者さん、こんばんは。
> 失敗の原因は未熟な技術力以外に
> サボタージュがあったと考えられますね。
> つまり『善の枢軸国』による破壊工作です。
う~ん、どうでしょうか?(^_^;)
物理的な破壊工作は無かった様ですが、中国、ロシアあたりなら、状況によってはハッキングやStuxnet(スタクスネット)の様な強力なウイルスでサイバー攻撃を行い、打ち上げ失敗に追い込む事も理論上は不可能では無いかも知れません。
ただ個人的には、きちんとチェックやテストをしないまま、金日成生誕100年に合わせて文字通り見切り発射したのが失敗の原因と思っています。
失敗してません
発射台下のコンクリート耐熱&耐振耐久性テストだったのです。大成功だったニダ。
【付録情報】
飛行が途中でダメになったのは木綿製のエンジン点火用火縄が湿って数箇所に火がついたため。今後はよ~く乾燥させた直線型火縄を使う。火縄を棒状に固める技術の開発開始した。
以上 北朝鮮貧民無力省内部情報
ヒューミントさん、こんにちは。
>発射台下のコンクリート耐熱&耐振耐久性テストだったのです。
_人人人人人人人人人人人人人人_
> な なんだってー!! <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
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/ `”.v’ν Σ´ `、_,.-‘””`´””ヽ
i’ / ̄”””–i 7 | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ ヽ
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!、\ \. , ̄ γ/| ̄ 〃 \二-‐’ //`
>飛行が途中でダメになったのは木綿製のエンジン点火用火縄が湿って数箇所に火がついたため。
何だか、ロケット花火か昔の火縄銃みたいなミサイルですね(^_^;)
雨が降ると打てなくなる、みたいな。