番組では「ルイ・ギャルゴア氏」と言うヘッジファンドが、「ギリシャ国債、イタリア国債」の暴落に乗じて「国債CDS」を購入し、巨額の利益を得るという内容が報じられていました。
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ルイ・ギャルゴア 国債CDS NHKスペシャル ユーロ危機 そのとき日本は
国債CDSとは? 意味 説明 解説
ルイ・ギャルゴア氏が取引していたCDS(クレジット・デフォルト・スワップ Credit default swap)とは、クレジットデリバティブの一種です。
CDSは企業や国家の債務不履行(デフォルト)を対象にした金融商品で、企業の倒産・国家の破綻に対する保証・保険を金融商品化した物です。
CDSはリスクを回避するために開発された金融商品の中でも 債権自体を移転することなく信用リスクのみを移転する取引です。
国債CDSの場合、価格が国債の利回りと連動していて、国債の信用力が低下して利回りが上がると国債CDSの価格も上昇します。
従って、ギリシャ国債が暴落すると予想した場合、「ギリシャ国債CDS」を購入(空売りでは無く買い)して予想が的中すれば、ギリシャ国債CDSが上昇して儲ける事が出来ます。
同様に「イタリア国債CDS、フランス国債CDS、ドイツ国債CDS、日本国債CDS、米国債CDS(アメリカ国債CDS)」を購入し、それらの国の国債が暴落して利回りが上がると国債CDSも上昇して儲ける事が出来ます。
個人が国債CDSを売買する事は可能?
結論から言うと、個人では国債CDSの購入は出来ません。
国債の暴落に便乗して国債CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を売買すれば儲かるので、個人で国債CDSを買いたい人がいそうですが、国債CDSは取引金額が高額なため、通常は機関投資家、保険会社、ヘッジファンドが好んで買う金融商品となっており、個人で証券会社・FX業者などを通して買う事は出来ません。
一応、個人で国債CDSを買おうと思えば買えなくは無いですが、特殊なブローカーを通じて、特殊な手続きをして、最低でも5億ぐらいの大金を用意しなければ売買出来ないので、個人で国債CDSを買うのは現実的に無理です。
国債価格に連動する通貨の価格を利用した取引手法
ただ、何も国債CDSを買わなくても、国債の価値が下がると通貨の価値も下がるので、FXで対象国の通貨ペアをFX ショートすれば、ほぼ同じ事が出来ます。
例えば、ギリシャ破綻 ギリシャデフォルト懸念でギリシャ国債の価値が下がると、当然ながらユーロも下落するので、ユーロ円やユーロドルをFXでショートすればOKです。
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同様に、日本国債 格付け 引き下げなどで日本国債の価値が下がれば、当然ながら日本円の価値も下落するので、ドル円やユーロ円をFXでロングすればOKです。ドル円 USDJPY スプレッド 比較
関係有りませんが、当ブログ管理人はどうも「国債CDS」を「国際CDS」と誤変換してしまう事が多いです(^_^;)
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