2011年1月27日の、日本国債 格付け 引き下げ 格下げに続く、久々の国債格下げネタです。
2011年8月5日、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、米国債の長期信用格付けを最高水準の「トリプルA」から「ダブルAプラス」に1段階引き下げたと発表しました。
S&Pが米国債を格下げするのは、1941年に現在の格付け制度を開始してから初めてです。
アメリカ国債が「AAA(トリプルA)」から「AA+(ダブルAプラス)」に格下げされた原因ですが、S&Pは格下げの理由として
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P) 米国債 格下げ 理由
「オバマ政権と米議会が合意した財政健全化策は、米財政の中期的な安定に必要とされる内容としては不十分」
と言った点を理由に挙げています。
さらにスタンダード&プアーズ(S&P)は、米国債の中期的な見通しを「ネガティブ(弱含み)」とし、さらなる格付けの引き下げも示唆しています。
反対に、同じ格付け大手の米ムーディーズ・インベスターズ・サービスと、欧州系フィッチ・レーティングスの2社は、米国債の格付けを当面最高水準で据え置く方針を示しています。
米国債 格下げ ドル円レートへの影響
↓フォーランドフォレックスのDRV分析チャートで表示した2011年8月4日のドル円チャートです。
2日前の2011年8月4日、政府、日銀(日本銀行)は単独介入による円売りドル買いの為替介入に踏み切り、円安ドル高となりました。為替介入 市場介入 日銀砲 チャート 2011年8月4日
しかし、今回のアメリカ国債の格下げは投資家のドル離れを加速させる為、世界経済へ悪影響を及ぼす可能性や、週明け以降の外国為替市場で円高ドル安が一層進む可能性が有ります。
従って、FXでドル円やクロス円のロングポジションを保有している方は要注意です。FX ロング
米国債 格下げ 日本株への影響
日本の銀行は米国債を大量に保有しているので、格下げで米国債が下落すれば多額の含み損が発生します。よって週明けの銀行株の株価が下落する可能性が有ります。
三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループの3メガバンクは6月末時点で計約7兆1千億円分の米国債を保有しています。
尚、S&Pの格下げ発表は週末の夜に行われたので、アメリカ国債格下げによる市場への反応は週明け(2011年8月8日 月曜日)以降となります。
関係有りませんが、当ブログ管理人はどうも「米国債、アメリカ国債」を「米国際、アメリカ国際」と誤変換してしまう事が多いです(^_^;)