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MRIインターナショナル MARS投資 倒産・破綻 詐欺事件 悪徳商法 投資詐欺
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MRIインターナショナル 破産

2013年4月26日、米金融業者「MRI(エムアールアイ)インターナショナル」が行政処分を受けました。

同社は「日本の顧客から集めた約1,300億円の資金を運用せず、大半を消失させていた」事が、証券取引等監視委員会の強制調査で明らかになりました。

公式サイトの発表

以下「MRIインターナショナル」の公式サイトからの引用です。

平成25年4月26日
各位
MRIインターナショナル インク

金融庁による行政処分について

本日、金融庁から当社に対し、第二種金融商品取引業の登録取消処分等がなされました。

また、証券取引等監視委員会による調査が開始しました。

当社としましては、証券取引等監視委員会の調査に協力してまいります。

お客様にご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。

お客様には、今後のお手続につきまして、個別にレターにてご案内させていただく予定です。

引用ここまで。

金融庁は、MRIインターナショナルの「金融商品取引業者の登録」を取り消し「業務改善命令」を出しました。

投資資金は消失?

MRIインターナショナルの「エドウィン・ヨシヒロ・フジナガ社長」は、証券取引等監視委員会の検査に対し「虚偽の報告をしていた、集めたカネの大半は使ってしまった。」と説明しています。

従って、事実上

会社破綻で泣くOL

女性「MRIインターナショナルは破綻、投資したお金の大半は戻らない!」

と思われます。

MARSとは?

医療 診療 診断 診察

MRIインターナショナル(本社:米ネバダ州)が手がけていたとされる投資「MARS(マース)」とは、診療報酬請求債権(Medical Account Receivables)への投資ビジネスです

病院や診療所などの医療行為に対する診療報酬を証券化した医療投資やレセプト債に投資するビジネスで、米国では一般的な投資商品です。

MRIインターナショナル MARS投資 被害額 平均投資額 被害者数

札束

MRIインターナショナルのMARS投資(マース投資)の被害総額ですが、MRIインターナショナルのホームページによると、2012年12月末の顧客数は約8,700人、預り資産は1,365億円となっていました。

平均で一人約1,500万円も投資していた事になります。

エドウィン・フジナガ社長自身が「集めたカネの大半は使ってしまった」と言っているので、単純に考えると被害金額は最大1,365億円です。

ただし、ホームページの広告内容自体がウソの可能性も有るので、実際は被害者人数8,700人、被害額1,365億円よりも少ない、もしくは多い可能性も有ります。

MRIインターナショナル 会社概要

  • 会社名 MRIインターナショナル インク (MRI INTERNATIONAL,INC)
  • 所在地 本社 5330 South Durango Drive Las Vegas, Nevada 89113
  • MRIインターナショナル顧客サービスセンター 東京都千代田区永田町2-14-3 赤坂東急ビル6D 電話番号 フリーダイヤル: 0120-445-331
  • 設立年月日 1998年7月
  • MRIインターナショナル 代表取締役社長 エドウィン Y フジナガ
  • MRIインターナショナル 日本地区 統括責任者 鈴木 順造
  • 資本金 181億円
  • 従業員数 347名

MARS投資 概要

ネットや雑誌などでMARS投資の広告を出していて、資料請求すると立派なパンフレットと説明書が送られて来ます。

  1. 投資金額は「150万円、750万円、1500万円」の3コース
  2. ドル建て・円建ての2種類
  3. 運用期間は2年、3年、5年の3種類
  4. 利率は円建てで年6%~9.6%、ドル建て年6.5~10.32%の高利回り

MRIインターナショナルは「1500万円を5年間据置きのコースで投資すると、満期は2,200万円位になる」と説明していた様です。

MARS投資 宣伝活動

MRI社の会報誌「VIMO」では、多くの芸能人・有名人が広告塔として出ていました。

MARS投資 宣伝 著名人

  1. 毛利衛 元宇宙飛行士
  2. 市川染五郎 歌舞伎役者
  3. 野口健氏 アルピニスト
  4. 東儀秀樹 雅楽奏者
  5. 草刈民代 元バレリーナで女優

様々な職業の方が、マース投資の宣伝に関与しています。

余談ですが私の職業は、フリーザ様に学ぶフリーター問題という記事にも書きましたが「無職ニート」です(´・ω・`)ショボーン

MRIインターナショナルは、新聞やテレビでも広告や投資セミナーを掲載していました。

MARS投資 広告掲載メディア

  1. 毎日新聞(2004年から2012年まで、約8年間MRIの広告を掲載)
  2. 日経CNBC(日経新聞系の経済専門チャンネル。過去にMRIの広告番組を放送したほか、MRIと2社で計4回の投資セミナーを開催)

私が感じていた疑問点

実は私は、事件発覚の数年前(新聞やテレビで盛んに宣伝していた頃)から「MRIインターナショナル」の評判を知っていました。

しかし、その頃から「怪しい、ほぼ100%詐欺会社だ」と判断していました。

私が当時、疑問に感じていたMRI投資の怪しい点を以下に列挙します。

MRIインターナショナル MARS投資 不審点

疑問点1.アメリカの会社のはずなのに日本語のホームページしか存在しない。

アメリカ国旗

MRIインターナショナルは、アメリカの会社のはずなのに日本語のホームページしか見つかりません。

ホームページのURL(アドレス)も「http://www.mars-toushi.com(まーすとうし)」と日本語になっています。

アニメやゲームに例えると、外人で海外から来た帰国子女なのに日本語しか喋れない「能美クドリャフカ(画像右)」の様なもので、どう考えても変です(^_^;)

フィリピン国内のエビ養殖事業に投資すれば1年で倍の配当を出すと言ってお金を集めていた「ワールドオーシャンファーム」を始めとして、詐欺師によってでっち上げられた実在しない海外にある投資会社に投資するという詐欺は昔から繰り返されています。

日本国内に会社の所在地を置くよりも海外に本拠があるという形ならば実在する会社であるかどうか確認しにくい上に、日本の出資法などの法律から外れるので摘発も難しくなるからという理由です。

MRIインターナショナルについても同じ疑いを抱かざるを得ません。

疑問点2.アメリカの金融機関からお金を調達していない。

銀行

年6%~10%という高い金利を払うならば、アメリカの金融機関(銀行など)からドル建てでお金を借り入れた方が遥かにマシです。

本当に有利で間違いのない投資でこれだけの金利を支払うならば、アメリカの金融機関からでも投資を募ることが出来るはずです。

MRI投資は投資として成り立っていないのではないか、アメリカには実在しない会社ではないかと疑わざるを得ません。

疑問点3.何故か日本の個人投資家からお金を集めている。

1万円札 札束

MRIインターナショナルは、円高ドル安が続いていた時期に、アメリカ人から米ドルで投資を募らずに、何故か日本の個人投資家から円建てでサムライ債の様にお金を集めていました。

わざわざ為替差損のリスク、高金利を払う負担、日本に代理店を置く手間まで掛けてです。

男性 為替 円高 ドル安 ユーロ安 ドル暴落 ユーロ暴落 下落

FXや外貨預金で投資している方なら分かると思いますが、MRIインターナショナルは円高・ドル安によって大幅な損失を被っているはずです。

一時期1ドル=120円ほどの時期もあったのですから30%以上の為替差損になってしまうのです。こんなに為替で大損をしたら投資として成り立ちません。

配当がタコ足配当で無いとしたら、集めた金を配当に回す自転車操業で出している事になります。

疑問点4.決算を公表していない

疑問 なぜ?

MRIインターナショナルは決算を公表していません。決算や財務内容を公表していない会社に投資する投資家はいません。

投資には市場における情報公開と透明性が必要です。そうしないと投資家がMRIインターナショナルが投資するに足りる会社かそうでない会社かを判断する事が出来ません。

疑問点5.本店がネバダ州

MRIインターナショナルの本店は米ネバダ州となっていますが、これはネバダ州の法人税(所得税)が0%でタックスヘイブン(租税回避地)だからと思われます。

つまり、最初から日本の個人投資家から金を巻き上げる為に設立したペーパーカンパニーの可能性が考えられます。

投資の基本として「理解出来ないもの」には、手を出すべきでは有りません。

特に「異様に高い金利を保証し、しかも実態が有るのかどうか疑問を抱かざる得ない様な投資対象」には、絶対に手出しするべきでは有りません。

無償相談・調査の業者に注意

注意

今回被害に遭われた方は「被害金を取り戻す」と称して、さらに資金を出させようとする探偵、被害者の会、調査事務所、弁護士などの二次被害に要注意です。

「MRIインターナショナル 被害」などで検索すると、そういうサイトが山ほど出てきますが、中には無料で相談すると言いつつ契約金、調査費、着手金、活動経費などの名目で費用負担させられ、更に損害を膨らませる事例が多々あります。

こういった業者に時間とお金を費やしても、投資したお金は返って来ない可能性がきわめて高いです。MRI被害弁護団事務局(電話番号:03-5363-5667、受付時間:平日午前10時~午後4時)、国民生活センター警察の相談窓口などで相談して下さい。