前回の2011年08月06日の米国債 アメリカ国債 格下げ スタンダード・アンド・プアーズ S&P、前々回の2011年1月27日の日本国債 格付け 引き下げに続く、久々の国債格下げニュースです。
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、日本時間2011年8月24日午前8時、日本国債の格付けを「Aa2(ダブルエーツー)」から「Aa3(ダブルエースリー)」に1段階引き下げたと発表しました。
ムーディーズによる日本国債の格下げは、2002年5月以来、約9年ぶりです。
格下げ後の日本国債の格付け「Aa3」は上から数えると4番目の格付けで、これは主要7カ国(G7)の中では最低の格付けランクです。
しかもスペインショックを起こしたPIIGS ピッグスの1つであるスペインや、イタリアよりも下の信用格付けです(‘A`)
日本国債格下げでも、ドル円相場への影響は限定的
上のチャート画像は店頭FX 相対FX取引のFX業者のフォーランドフォレックス フォーランドオンラインのDRV分析チャート
で表示したドル円5分足チャートです。
日本国債の格付けの引き下げが発表された直後は円安ドル高になっていますが、その後1時間もしないうちに発表直前よりも円高ドル安になっています。
格付けの引き下げ幅が1ノッチ(1段階)だった事や、見通しが「安定的」だった事などから、ドル円レートへの影響は限定的です。
ムーディーズは今年の5月、日本国債の格付けについて引き下げ方向での見直しを発表しており、今月中にも見直し結果を公表するとの見方が強まっていた為、サプライズとはならなかった様です。
市場の一部では2ノッチの引き下げも警戒されていただけに、引き下げ幅が1ノッチだったことで逆に安心感が広がり、むしろ円高が進んでいる状況です。
ムーディーズが、日本国債を引き下げた理由は何故?
ムーディーズが、日本国債の格付けを何故引き下げかの理由として
日本国債 格付け引き下げ 理由
- 日本は過去5年の頻繁な首相交代が長期的な経済・財政戦略を実行する妨げになっている
- 東日本大震災が2009年の世界的景気後退からの回復を遅らせ、デフレを悪化させている。
- 電力の供給力低下が日本の経済成長に逆風。
- 政府債務が主要先進国の中で突出した水準になっている。
- 今後10年で日本の債務が抑制・削減されることはない。
と言った事を、格付け引き下げの理由として挙げています。