前回のイタリア国債 3段階格下げ ムーディーズ 格付け 引き下げ 理由に続く、国債格下げニュースです。
2011年10月7日、欧米格付け会社フィッチ・レーティングスは、スペインとイタリアの長期国債の格付けを引き下げたと発表しました。
スペインは上から2番目の「AA+(ダブルAプラス)」から2段階引き下げ「AA-(ダブルAマイナス)」に、イタリアは上から4番目の「AA-(ダブルAマイナス)」から1段階引き下げ「A+(シングルAプラス)」に格下げされました。
フィッチ・レーティングスは、スペイン国債・イタリア国債の格付け見通しを何れもネガティブ(弱含み)に据え置いており、今後一段の格下げの可能性が有る事を示唆しています。
経済規模でユーロ圏3位のイタリアと、ユーロ圏4位のスペインが格下げしたことで、金融市場では、ギリシャに端を発した欧州財政危機が拡大するという見方が強まっています。
イタリア国債格下げでも、ユーロ円相場への影響は限定的
上のチャート画像は、店頭FX 相対FX業者のFXトレーディングシステムズ FXブロードネットで表示したユーロ円30分足チャートです。
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格下げのニュースを受け、ユーロは対ドルや円で下落しました。(黄色で囲った部分です。)
ただ、朝方発表の経済指標 重要指標の9月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想を上回った事で、クロス円のユーロも上昇しており、その上昇分が元に戻った程度の下げ幅となっており、FX ナイアガラ(暴落)という程の下げでは有りません。
市場では、スペイン・イタリアの格下げはおおむね織り込んでおり、今回の格下げはさほど意外感は無かった様です。
フィッチが、スペイン国債・イタリア国債を引き下げた理由は?
フィッチ・レーティングスが、スペイン国債・イタリア国債の格付けを何故引き下げかの理由として
スペイン国債 格付け引き下げ 理由
- 欧州財政危機の深刻化。
- スペイン経済の中長期的な成長見通しの弱さ。
イタリア国債 格付け引き下げ 理由
- 欧州財政危機の深刻化。
- イタリアは高水準の公的債務や財政面での条件、潜在成長率が低く、外的ショックに対して脆弱。
- 域内全体の財政の安定性および成長見通しに悪影響を及ぼしている。
と言った事を、格付け引き下げの理由として挙げています。