先週末、ハンガリーが財政危機に直面しているという懸念が表面化した事から、7日朝の円相場は1ユーロが108円台前半となり、急速に円高・ユーロ安が進んでいます。
円相場はドルに対しても円高が進んでいます。
また、アメリカでは雇用統計が悪化し、NYダウが323ドル31セント安と大幅に下落しました。
本日は、東京株式市場でも株価が大きく下落し、日経平均株価は今年最大の下げ幅となる前週末比380円39銭安の9,520円80銭で取引を終えました。
上のチャート画像はFX業者大手の外為どっとコムのリッチアプリ版「stage chart」で表示したユーロ円30分足チャートです。
外為どっとコム 外貨ネクスト キャンペーン
← 現金5,000円キャッシュバックキャンペーン詳細
「stage chart」は12通貨ペア、24種類のテクニカルチャートを搭載していて、リッチアプリ版はチャートを始めとした様々な情報をタブで即座に切り替えられるので、小さいモニタでも使い勝手の良いツールです。
ちなみに為替レートのリアルタイムはサイバーエージェントFX「外貨ex」や外為オンラインのサイトでも見れます(リンク先の少し下に為替レートの一覧があります)
サイバーエージェントFX キャンペーン 外為オンライン キャンペーン
ハンガリー財政不安
ハンガリーのオルバン新政権は4日、社会党前政権が「粉飾」していたとの見方を示し、財政赤字が大幅に拡大する可能性が高いことを明らかにしました。
ハンガリーでは2010年4月の総選挙でオルバン氏が率いる中道右派のフィデス・ハンガリー市民連盟が勝利し、政権が8年ぶりに交代しています。
財政難のハンガリーでは通貨は「フォリント(Forint, HUF)」が使われており、統一通貨ユーロ加盟国では無いものの、欧州圏の国のうえ、ハンガリーの財政赤字が拡大すると、ハンガリーに融資しているドイツやフランスなど欧州の中核国の銀行が不良債権を抱える事になります。
政権交代に伴う赤字隠しの発覚が引き金となった「ギリシャショックの二の舞い」との危惧から、ユーロ安の展開となっています。
ハンガリー財政問題の深刻度は?
ハンガリーでは足元の景気は底堅く推移しているうえ、国際通貨基金(IMF)や欧州連合の金融支援を2008年から既に受けているので、万が一、資金繰り難に陥っても即座にIMFからの融資を受けられる体制にあります。
「ギリシャショック」、「スペインショック」に続いて、今度は「ハンガリーショック」の様相を呈しているものの、今回のハンガリー財務危機は、やや過剰に受け止められているかも知れません。
ただ、ハンガリーは南欧と違い高齢化が進んでいるので、財務問題は長期化する可能性もあり、予断を許さない状況です。
今回のハンガリーショックですが、どちらかと言えばハンガリー自体の問題というよりも、「財政悪化懸念がPIIGS ピッグスを始めとする南欧だけでなく中・東欧に飛び火するのでは?」という懸念の方が大きいのではないかと思います。