2011年12月5日、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、ユーロ圏15カ国の格付けを引き下げ方向で見直すと発表した事から、最近はユーロの下落が続いています。
欧州当局が有効な手立てを打てなければ格下げは必至で、そうなるとルイ・ギャルゴア氏の様なヘッジファンドが、国債CDS クレジット・デフォルト・スワップの売買でユーロ圏各国の国債の暴落を狙って来そうです((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
日本株を売買している方にとってもユーロ安は無関係な話では無く、円高ユーロ安になると、ヨーロッパでの売上比率が比較的高いマツダ、京セラ、ソニー、キヤノンを始めとする輸出企業の株価が下落する可能性が高まります。
ユーロ円 チャート
上のチャート画像は店頭FX 相対FX取引のFX業者のセントラル短資FXの「クイックチャート・トレード」で表示したユーロ円(EURJPY)日足チャートです。
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格付け引き下げ方向の15カ国は?
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によって格付け引き下げ方向となったユーロ圏15カ国は、以下の通りです。
長期債務格付けを格下げの方向で検討(7ヶ国)
- オーストリア
- ベルギー
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- ルクセンブルク
- オランダ
長期・短期債務格付けの両方を格下げの方向で検討(8ヶ国)
- エストニア
- アイルランド
- イタリア
- マルタ
- ポルトガル
- スロバキア
- スロベニア
- スペイン
なお、EU加盟国のうち、ユーロを使用している他の2ヶ国はキプロスとギリシャですが、キプロスは既に長期債務格付けについて格下げの方向で見直しという判断が出ており、ギリシャはすでに投資不適格の判定になっているので、この2ヶ国は新たな格付けの変更は有りません。
格付けは、何段階引き下げられるのか?
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によると
格付けが1段階引き下げられる可能性が有る国々
- オーストリア
- ベルギー
- フィンランド
- ドイツ
- ルクセンブルク
- オランダ
上記の格付けは1段階、その他の国は最大2段階格付けを引き下げる可能性が有るようです。
個人的に気になるのが、上記の中に現在トリプルAとなっているフランスが入っていない点です。
サルコジ大統領は格下げがあっても乗り越えられるとの見解を示しているものの、ユーロ圏で経済規模が2位のフランスの国債が2段階格下げされた場合、市場のショックは大きそうです。
今回の発表は、S&Pのホームページに行けば英語ですが全文を見る事が出来ます。以下でPDFファイルを見る事が出来ます。
Standard & Poor’s Puts Ratings On Eurozone Sovereigns On CreditWatch With Negative Implications
ユーロ円 予想
今後のユーロ円の動きを、セントラル短資FXの無料テクニカル分析ツール「みらいチャート」で予想してみました。
みらいチャートの日足チャートの予想によると「ユーロ円は1ヶ月以内に98円台になる」という予測が出ました。
第一みらいの一致率は99.13%と出ていてますが、どうなるんでしょうか?