信託保全とは?
顧客資産の保全制度
信託保全(信託分別管理)とは、FXにおいて顧客(FX取引をしている人)から預かった証拠金を保全する方法です。
女性「信託保全の具体的な方法として、FX業者の財産と区別した上で第三者(主に信託銀行)に管理を委託します。」
会社の資産と区分し管理
FXは、改正金融先物取引法(2005年7月1日施行)に基づき、顧客から預かった証拠金(保証金)を、会社の資産と区分して分別管理する事が義務付けられています。
この信託保全と言うシステムにより、万が一、FX業者が破綻(倒産)した場合には、顧客の資金は信託財産の範囲内で、信託銀行から受益者代理人を通じて返還されます。
FX業者が倒産した場合に関しては、以下の記事を参照して下さい。
信託保全の種類
信託保全は「全額信託保全(又は完全信託保全)」と「一部信託保全」の2種類が有ります。
一部信託保全
一部信託保全は、証拠金の全額が信託保全の対象になっていません。
女性「一部信託保全はFX業者が破綻(倒産)した場合、預けた証拠金が戻って来る可能性が低下します。」
全額信託保全
全額信託保全のFX業者の場合は、顧客が入金した証拠金に加え、発生した利益分に関しても100%保護されます。
全額信託保全の義務化
現在は全額信託保全の義務化により、一部信託保全のFX業者は存在しません。
店頭FX業者が破綻した場合
顧客の資金は返金されます
信託銀行に委託した証拠金は、店頭FX業者(一般的なFX業者)が破綻もしくは倒産した場合でも、債権者が強制執行や仮差押等を行う事は出来ません。
従って、顧客の資金の安全性が向上します。分かり易く言うと
女性「FX業者が潰れても、顧客が預けたお金は潰れたFX業者や、他の債権者に渡る事無く戻って来る。」
と言う事になります。
信託銀行が破綻した場合
顧客の資金は返金されます
店頭FX会社の信託保全先である信託銀行が潰れた場合も、信託財産(私たちの資金)は保護されます。
詳しくは以下の記事を参照して下さい。
くりっく365の資産保護
取引所に全額預託
取引所取引である「くりっく365」の場合、投資家の証拠金は取引所に全額預託する事が義務づけられています。
そのため、くりっく365に参加しているFX業者が万一破綻しても、取引所に預託された投資家の証拠金は金融商品取引法の法的な保護により全額返却されます。
「店頭FX」と「くりっく365」の違いに関しては、以下の記事を参照して下さい。
(関連リンク)