FX業者が潰れた場合
まず、FXの信託保全について、おさらいします。
FX業者は顧客(FX取引をしている方)から預った証拠金を信託保全(信託分別管理)して、証拠金の保全を行っています。
信託保全とは?
信託保全とは、顧客から預かった証拠金を、FX業者の財産と区別した上で第三者(主に信託銀行)に管理を委託し、資金を保全する方法です。
この「信託保全」と言うシステムにより、万が一、FX業者が破綻(倒産)した場合には、顧客の資金は信託財産の範囲内で、信託銀行から受益者代理人を通じて返還されます。
信託銀行が潰れた場合
FXは証拠金が信託保全によって保護されています。
従って「FX会社が倒産しても、信託銀行を通して証拠金(預託金)は返還される」とされています。
着物トレーダー「では、FX会社の信託保全先の信託銀行が潰れた場合、どうなるのでしょうか?」
顧客の証拠金は保護されます
女性「結論から言うと、FX業者や信託銀行が破産しても、信託財産(私たちの資金)は保護されます。」
万が一、FX会社の信託保全先である信託銀行が破綻しても信託法により
と定められています。
ですから、信託財産が差し押さえられる事は有りません。
信託法で資産保全を確約
信託財産は「受託銀行である信託銀行固有の資産と明確に分別して管理」する事が、信託法28条により義務づけられています。
また、信託法15条により「信託財産は受益者(信託銀行)のものではない」と定められています。
さらに信託法16条により「信託先の信託受託銀行が倒産した場合でも、その債権者が信託財産を差し押さえることが出来ない」と定められています。
そして信託法17条により「債権の相殺(そうさい)も禁止」となっています。
FXは1,000万円以上も保護
銀行預金の預金保険の場合はペイオフで1,000万円までしか保護されないうえ、外貨預金は預金保険の対象外です。
その点、FXの信託保全なら、仮に信託銀行が破綻しても1,000万円を越える金額に関してもペイオフの対象とはならず、信託財産(私たちの資金)は保護されます。
信託銀行倒産の可能性は?
現在、国内の信託財産は投資信託や年金関連が大半を占めており、FX関連はごく一部です。
信託銀行の倒産は国家問題
仮に信託銀行が破綻となると、日本の金融システムそのものが大混乱に陥り、国全体の問題に発展します。
男性「従って信託銀行の破綻を防ぐ為に、国が何らかの対策を事前に取ります。
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