FX業者最大手の外為どっとコム(がいためどっとこむ)が本日、平成22年9月10日 関東財務局より行政処分を受けました。
外為どっとコムが行政処分された訳(理由)ですが、外為どっとコムは、平成22年7月13日及び平成22年9月6に、外為どっとコム 誤ティック バッドティック 異常値配信のトラブルを起こしていました。
以下、関東財務局のサイトから行政処分に関する引用です。
平成22年9月10日
関東財務局目次(タップで各項目へ)株式会社 外為どっとコム に対する行政処分について
株式会社外為どっとコムに対して金融商品取引法(昭和 23年法律第25号。以下「法」という。)第56条の2第1項に基づき報告を求めたこと等により、以下の事実が認められた。
- 電子情報処理組織の管理が十分でないと認められる状況
当社は、平成22年7月13日午前6時45分頃に「ユーロ/円」の取引において市場実勢と大幅に乖離したレートを配信しており、その後、当局より報告を求められ再発防止策を検討している中で、平成22年9月6日午後3時34分から42分にかけて、「米ドル/円」及び「ユーロ/円」の取引において、市場実勢から乖離したレートの誤配信を再発させた。
当社が行った上記行為は、金融商品取引法第40条第2号に基づく金融商品取引業等に関する内閣府令第123条第1項第14号に規定する「金融商品取引業等に係る電子情報処理組織の管理が十分でないと認められる状況」に該当すると認められる。
以上の事から、本日、当社に対し、法第51条の規定に基づき、以下の行政処分を行った。
業務停止命令
平成22年10月1日から平成22年10月31日までの間、店頭デリバティブ取引に係る全業務(顧客取引の結了のための取引等を除く)の停止。- 業務改善命令
- 本件についての責任の所在を明確化すること。
- 業務運営管理態勢(特に、システムリスク管理態勢)の充実・強化に取り組むこと。
- 異常レートの提示・約定等の緊急事態が生じた場合に、状況把握と適切な対応を迅速・適切に行えるよう、必要な対応を行うこと。
- 本件の再発防止策を策定したうえで、経営陣がその十分な機能発揮の確保に取り組むこと。
- 上記(1)から(4)について、その対応・実施状況を平成22年9月30日までに書面で報告すること。
連絡・問い合わせ先
関東財務局 理財部証券監督第1課
048-600-1155
引用ここまで。
引用元はこちら
外為(がいため)と言う言葉があまり一般的ではないので、為替どっとこむ(かわせどっとこむ)や、外貨ドットコム(がいかどっとこむ)と言った感じでよく間違われるのですが、正式名称は「外為どっとコム(がいためどっとこむ)」です。
外為どっとコム 行政処分 概要
普段はシステムが安定している外為どっとコム(がいためどっとこむ)ですが、2回連続の誤レートを配信を起こしたという理由で、行政処分が下されました。
2度の誤ティック配信により、強制ロスカットされた方も多いのですが、外為どっとコムは誤ティック配信直後に即座にミスを認め、迅速に誤ティック配信によるポジションの相違を修正しているので、実害は小さいと思われます。
今回の「外為どっとコム」の行政処分は「業務改善命令」です。
業務改善命令とは、トラブルの原因を調べ、再発防止策を行うと言った内容なので、今回の行政処分によって「外為どっとコム」が業務停止になると言った事は有りません。
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コメント
皆さん、外為どっとコムはトラブル起こして当たり前の会社です。
大手と名乗っておきながら、この不況時に、ハローワークで無資格・未経験者可で事実上のディーラー募集をしていました。
もし、ヒルトン、帝国ホテルなどの一流ホテルを利用した時フロントがバイトだったら、イラッときますよね?
「金返せ!」と思いますようね?それと同じことです。
?さん、こんにちは。
>この不況時に、ハローワークで無資格・未経験者可で事実上のディーラー募集をしていました。
実際のハローワークの求人票を見ておらず、応募もしていないので何とも言えませんが、完全に為替の知識ゼロ&ディーラー未経験者の方は、恐らく書類選考落ちだと思います。
為替ディーラーは、金利やドルの相場、国際情勢、原油価格などといった幅広い経済知識が必要です。
ディーラー未経験でも、これらの知識が深い方は数多く居ます。
為替ディーラー未経験者だから必ずしもダメという訳では有りません。
なお、為替ディーラーになるには、資格は必要ありません。